優先席を必要とする人に…席を譲ることをためらった理由は? 3位「失礼にあたるかも」、2位「以前に断られた」

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公共交通機関・公共の場に用意されている「優先席」は、お年寄りや妊婦・身体の不自由な人など、必要とする人がいる一方で、使われ方をめぐるマナーが話題になることもあります。株式会社エアトリは2022年7月、全国の20代以上の男女1765人を対象に「優先席に関するアンケート」を実施。このほど結果を公表しました。

はじめに、「優先席を必要とされる方々が使用する『マーク』や『ステッカー』を知っていますか」と聞いたところ、91.2%の人が「知っている」と回答しました。

また「優先座席にどのくらいの頻度で座りますか」と聞いたところ、「ときどき座る」(39.8%)、「私的な事情がある時に座る」(19.5%)、「いつも座る」(5.2%)となり、「座る」と回答をした人は合わせて64.5%だった一方で、「座らない」と回答した人は35.5%でした。

「優先席に座ることがある」と回答した人に「どんな時に座りますか」と聞いたところ、「車内が空いている(またはガラガラ)の時」(51.7%)が最多に。次いで、「私的な事情がある時」(27.2%)、「車内が満員の時」(11.2%)と続き、「特に気にせずいつでも座る」(9.9%)と回答した人もいたそうです。

また、「優先席に座ったことはない」と回答した人にその理由を聞いたところ、「高齢の方・妊婦の方のための席だから」(67.1%)が最多となり、自身が「優先席」の項目に該当しないと認識している多くの人が座らない事を選択していることがわかりました。

以下、「周りに気を遣いながら座っているのが面倒だから」(15.3%)、「トラブルの原因になるかもしれないから」(5.1%)、「周りの視線が気になるから」(4.0%)と続き、同じ空間にいる他の人との関係性を気にしている人が24.3%いた一方で、「優先席関係なく普段から席に座らない」と回答した人は8.5%となりました。

続いて、「優先席に座ることがある」と回答した人に「自身が座っていた『優先席』を譲った経験はありますか」と聞いたところ、「常に意識して譲っている」(37.5%)、「気が付けば譲っている」(35.4%)、「時々譲る」(14.9%)を合わせると87.8%の人が「譲った経験がある」と回答。一方、「ほとんど譲らない」(11.0%)、「絶対に譲らない」(1.1%)を合わせて12.1%の人が「譲らない」と回答したそうです。

全回答者に、優先席を必要とする人に対して「席を譲ることをためらった経験はありますか」と聞いたところ、41.9%の人が「ためらったことがある」と回答、「ためらったことはない」と回答した人は58.1%でした。

また、「ためらった理由」については、「とても疲れていたから」(24.1%)、「以前に断られた経験があるから」(20.4%)、「ご高齢の方に聞くのは失礼にあたるかもしれないから」(20.0%)といった回答が上位に並びました。その他の回答では、「妊婦か確信が持てなかったから」「高齢なのか、思ったより若いのか、外見では判断がつかなかった」などが挙げられたといいます。

次に、「優先席を譲らない人を見かけた場合、どう接しますか」と聞いたところ、「腹は立つが何も言わない」(56.4%)、「特に何も思わない」(29.2%)「声をかけて代わってもらう」(7.5%)と続き、優先席に限らず昨今、色んなトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるからか「注意したくても注意できない」というコメントが非常に多く寄せられ、「何も言わないがジーっと見てサインを送る」や「優先席でなくても自分の席を譲る」なども挙げられたそうです。

最後に「海外にも優先席があることを知っていますか」と聞いたところ、62.3%の人が「知っている」と回答。また、「海外で活用されているような『席を譲ってくださいバッジ』が日本にあった場合、どのような変化があると思いますか」と聞いたところ、「ためらうことなく席を譲ることができる」(34.4%)、「優先席に関するトラブルが減少する」(20.4%)、「心理的に優先席に座りやすくなる」(17.5%)といった回答が上位に並びました。なお、悪用されないために「本当に必要な人にしか発行しないバッジが日本にあっても良いと思う」という声も寄せられたといいます。

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