大阪・関西万博の1000日前イベント開催 電動キックボードにVR…大阪・南港で「先端技術」体感  

門倉 早希 門倉 早希

2025年日本国際博覧会(略称:大阪・関西万博)の開催1000日前となる7月18日。それに先駆けたイベント『ATC TEAM EXPO DAY』が、「大阪南港ATC」(大阪市住之江区)にて18日に開催された。

きたる1000日後の大阪・関西万博(以下・万博)を前に開催された今回の『ATC TEAM EXPO DAY』。開催に際し、ATCの担当者は「万博に向けて何ができるかと考えたときに、応援することはもちろん、そこで発信される日本の先端技術をこの場で『プレ万博』としてたくさんの方に一足早く体験していただけたらと思い、開催に至りました」と話す。

この日は、午前より電動キックボード「Beam」の試乗会、VRゴーグルによるバーチャル大阪の体験会、万博にまつわるアート作品の展示会が催されたほか、午後からは「笑いと音楽」のステージが開催された。

シンガポール発の電動キックボードシェア「Beam」の試乗会は、18歳以上を対象に実施。近年東京などで流行している電動キックボードシェアは、アプリなどから好きなポートでレンタルし、好きなタイミングで返却できるというものだ。時速約15kmで走行可能で、操作も簡単ということもあり、新たな移動手段の一つとなりそうだ。

大阪府・大阪市が公認している「バーチャル大阪」のVR体験会では、仮想空間上で大阪城や道頓堀の街並みを再現。さらに「バーチャル大阪」内に会場を設置し、この日午後から公演されたステージの様子も配信。会場以外からでも参加できるという画期的なイベントとなった(専用アプリ「cluster」のインストールとアカウント作成が必要)。

VRを体験した20代の男性(大阪市内)は、「このイベントは友人から教えてもらって。VRが体験できると聞いて来たんですが、とても楽しかったです。少し酔いそうになりましたが…」と苦笑しつつもVR体験を存分に楽しんだようだった。

また、ATCウミエールキューブ O's棟 北館では『ATC OSAKA ART展』も併催。万博やその先の未来を共創する「TEAM EXPO 2025」の企業や事業者が創造したアート作品などを展示しており、AIによる作品や、お笑いコンビ・シャンプーハットのてつじ氏が手掛ける「米から日本酒造りプロジェクト」の稲穂を用いた作品などがお披露目となった。また、2025年の万博グッズ、1970年大阪万博のグッズなども展示された。

『ATC TEAM EXPO DAY』は、翌19日に「ビジネスデー」として、内容を一新して2日連続で開催。講師として、大阪パビリオン総合プロデューサーの森下竜一氏、大阪府・大阪市万博推進局長の彌園友則氏を招いた、それぞれのビジネスセミナーなどが実施予定となっている。

また、ATCでは万博開催2年前として、2023年4月13日から16日にかけて4日間に渡る『ATC OSAKA MIRAI EXPO』も開催が決定。担当者は「これからも『プレ万博』として、カウントダウンの意味も込めてさまざまなイベントを開催していければ」と展望を語った。

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