副収入が必要だと思う理由…6割が「将来の備えが心配だから」 毎月の投資に回せる資金はいくら?

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コロナ禍や世界情勢不安などの影響で食品や衣料品等の物価上昇が相次ぎ、将来の備えに不安をもつ人もいるのではないでしょうか。全国の20歳~69歳の働く男女に聞いたところ、副収入が必要だと思う理由は約6割の人が「将来の備え」と回答しました。また、副収入が必要だと思っている人の約4割が「投資」で副収入を得たいと思っていることがわかったそうです。

PayPay証券株式会社が「物価上昇と資産形成に関する調査」として2022年6月に実施した調査で、全国の20代・30代・40代・50代・60代の各年代から100人ずつ、計500人から回答を得ました。

はじめに、「物価上昇など予測できない事態のための備えとして資産形成を行っていますか」と聞いたところ、「当てはまる」(22.4%)、「やや当てはまる」(26.8%)を合わせると、49.2%の人が「当てはまる」と回答しました。

次に、副収入が必要だと思っている人(367人)に、その理由を聞いたところ、最も多かったのは「将来の備えが心配だから」(59.9%)でした。次いで、「物価上昇」(37.1%)、「本業の給料が低いから」(33.5%)、「本業の給料が上がる見込みがないから」(27.0%)といった回答が上位に並びました。

また、「副収入としてこれから得たいもの」を聞いたところ、「投資」(42.5%)、「ポイントサイト(ポイ活)」(34.6%)、「アルバイト(日雇い、単発など)」(22.6%)という結果に。これを年代別で見ると、「投資」では20代は58.7%と、60代の21.8%に比べ36.9ポイント高くなり、若い世代の方が年配の人よりも投資に対して意欲的であるということが窺えたそうです。

さらに、副収入を得ている人(156人)に、「副収入としてすでに得ているもの」を聞いたところ、「投資」(66.7%)、「ポイントサイト(ポイ活)」(53.8%)、「アルバイト(日雇い、単発など)」(21.2%)と続き、副収入は注目されているものの、実際に「アフィリエイト」(6.4%)、「インフルエンサー、YouTuber」(4.5%)など、その他の方法で副収入を得ている事例は少ないことが分かったそうです。

続いて、現在投資をしている人(229人)に「投資をはじめた時期」を聞いたところ、「約5年以上前」(41.0%)、「約1年前」「約3年前」(いずれも17.5%)、「約2年前」(17.0%)、「3ヵ月以内」(7.0%)という結果になり、59.0%の人が「直近3ヵ月以内」~「約3年前」と回答し、コロナ下ではじめた人が多いことが分かりました。

調査結果から同社は「コロナウイルスの感染拡大や物価上昇など、先行きが不安定になることにより、資産形成の重要性を見直す人が増えたということかもしれません」と説明しています。

また、「毎月の投資に回せる資金」については、「1000円未満」が22.0%と最多に。次いで、「3万円未満」(19.8%)、「1万円未満」(18.6%)、「5万円未満」(11.4%)、「5000円未満」(10.0%)と続き、「1000円未満」~「1万円未満」が55.0%と半数以上を占めていたそうです。

さらに、今年(2022年)と3年前(コロナ禍前)の「ボーナスの使い道」について聞いたところ、3年前に比べて増えたものは「投資資金にする」(+6.6ポイント)、「医療費」(+1.6ポイント)という結果に。一方で、3年前に比べて減ったものは「物を買う」(-5.0ポイント)、「旅行をする」(-4.0ポイント)などが挙げられ、「旅行」「物を買う」など消費行動が減少しているにも関わらず、「貯蓄」(-1.8ポイント)は増加せずに、「投資資金」が増加していたそうです。

調査結果を踏まえて同社は「これまでは、消費が減ると貯蓄に回す傾向と思われていましたが、昨今の金融リテラシーの必要性や資産形成の重要性の高まりを受けて、多くの人の意識も変わってきていると言えるかもしれません」と説明しています。

最後に、投資をしていない人(271人)に、「投資をはじめない理由」を聞いたところ、「やり方がわからない」(39.1%)、「損しそう」(38.4%)、「知識がないとできなさそう」(35.4%)、「資金不足」(34.7%)といった回答が続きました。

また、投資をしていない人のうち、55.4%の人が「投資をはじめたいとは思わない」と回答した一方で、「投資をしたい」と考えている人は44.6%に上り、投資をはじめたいものの踏み切れていない人が約半数いることが分かったといいます。

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