みなさんは、自身で洋服などを選ぶ際に、外国のファッションを参考にしたりすることはありますか。全国の男女3903人に聞いたところ、「日本以外で最もファッションの参考にしている国」は、「安くて気軽に買えるから」という理由から、60代を除く全世代の女性で「韓国」が最も高い結果になりました。また、男性では、全年代で「アメリカ」が1位だったそうです。
楽天グループ株式会社が運営するフリマアプリの「楽天ラクマ」が全国の「楽天ラクマ」ユーザー3903人(女性:2095人・男性:1808人)を対象に実施した調査です。
はじめに、各年代の女性に「日本以外で最もファッションの参考にしている国」を聞いたところ、全世代で「韓国」(10代:75.0%・20代:59.0%・30代:38.8%・40代:28.9%・50代:21.5%)が1位でした。ちなみに、60代以上の1位は「フランス」(29.3%)だったそうです。
また、10代女性においては、2016年の調査開始時から「韓国」をファッションの参考にしている割合が7年連続で1位を継続しているものの、ピークである2020年(79.4%)と比較すると、2021年(77.3%)は2.1ポイント減、2022年(75.0%)は4.4ポイント減となった一方で、「イギリス」は2021年(2.0%)から2022年(4.2%)の間で2.2ポイント増となっていたそうです。
続いて、各年代の男性に「日本以外で最もファッションの参考にしている国」を聞いたところ、全年代で「アメリカ」(10代:46.1%・20代:37.7%・30代:50.0%・40代:46.4%・50代:43.8%・60代以上:41.2%)が1位となりました。また、10代の2位は「韓国」(12.4%)、20代と30代の2位は「イギリス」(20代:18.6%・30代:12.0%)、40代の2位は「イギリス」と「イタリア」(ともに14.0%)、50代から60代以上においては2位「イタリア」(50代:22.2%・60代以上:21.6%)という結果となりました。
2021年の調査では、20代においては2位「韓国」、30代と40代では2位「イタリア」でしたが、2022年では20代から40代の男性においては、「イギリス」が2位にランクインしました。「イギリス」は昨年と比較すると、20代男性で7.1ポイント、30代男性で2.7ポイント、40代男性で4.0ポイント上昇していたといいます。
次に、「ファッションの参考にしている国で回答された国の、最も注目しているブランド」を聞いたところ、10代女性では「SHEIN(シーイン)」(22人)、「SONA(ソナ 旧ソニョナラ)」(13人)、「KIRSH(キルシー)」(10人)が上位にランクイン。「SHEIN」は中国発のブランドですが、「韓国」をファッションの参考にすると答えた人からも多く支持を集めたといいます。女性の30代、40代では「ZARA」(30代:32人・40代:16人)、50代および60代以上では「CHANEL」(50代:15人・60代以上:5人)が1位でした。
一方、男性の10代~40代までは、「NIKE」(10代:6人・20代:10人・30代:34人・40代:39人)が1位で、幅広い年齢層に支持されていることがわかりました。なお、「Supreme」(20代:8人・30代:24人・40代:19人)は20代から40代の男性のトップ3にランクインしており、50代、60代以上の男性には「ARMANI」(50代:22人・60代以上:7人)、「Ralph Lauren」(50代:19人・60代以上:12人)がランクインしました。
※記載されているブランド名などは、各社の登録商標または商標です。
「ファッションの参考にしているアーティスト・タレント・著名人ランキング」では、女性回答の1位は「TWICE」(42人)でした。次いで、2位に「BTS」(21人)、3位「BLACKPINK」(13人)と続き、男女問わず韓国グループがトップ3に名を連ねました。
「BTS」は、10代から50代の幅広い年代の女性に選ばれており、「BTS」を選択した回答者が選んだ好きなブランドには、ラグジュアリーブランドのほか、「BTS」がアンバサダーを務めるファッションブランドが挙げられていたそうです。また、女性の4位には韓国グループ「aespa」と同数で、イギリスのロイヤルファミリーである「キャサリン妃」(いずれも9人)が選ばれたそうです。
一方、男性回答では「木村拓哉」さん(36人)が最も多く、次いで、2位に「所ジョージ」さん(16人)、3位「菅田将暉」さん(13人)、同率4位「トム・クルーズ」さん、「ジローラモ」さん、「BTS」(12人)という結果だったそうです。
さらに、「各国のファッションに注目する理由」については、「韓国」は「安くて気軽に買えるから」(62.4%)、「その国のタレント・アーティスト・著名人が好きだから」(37.1%)いう結果に。前項の「ファッションの参考にしている人ランキング」のトップ5に4組のK-POPグループがランクインしていることから、韓国のタレントやアーティストなどがファッションに影響を与えていることが窺えたといいます。
一方、「アメリカ」は「自分らしさを表現できるから」(43.3%)、「フランス」「イギリス」では「その国の伝統的な文化が好きだから」(フランス:43.4%・イギリス:51.6%)、「イタリア」「スペイン」は「信頼できるブランドがあるから」(イタリア:50.5%・スペイン:42.3%)が最も多い結果となりました。
最後に、「各国のファッションの情報源をどのように得ていますか」と聞いたところ、「Instagram」(韓国:59.7%・アメリカ:37.5%・フランス:40.8%・イギリス:33.1%・スペイン:39.4%・中国:34.8%)が1位に。なお、「雑誌」が最も選ばれた国は「イタリア」(32.7%)だったそうです。