一般的に更年期は45〜55歳頃に迎えるといわれますが、みなさんは自身が更年期だと気づくまでにどのくらいかかったのでしょうか。全国の男女4541人に聞いたところ、更年期だと気づくまでの時間は「数日」から「1カ月~3カ月未満」「半年~1年未満」などに回答が分散しました。また、更年期の症状を感じ始めた年齢は、「45〜50歳未満」が最多だったそうです。
株式会社宝島社のフェムテック啓発プロジェクト「もっと話そう! Hello Femtech(ハローフェムテック)」が、2022年6月に10~70代の読者4541人(女性:4012人・男性:512人・その他:12人・無回答:5人)を対象に行った調査です。
はじめに、「今までに(現在含む)、更年期障害であると感じたことはありますか」と聞いたところ、全体では「感じたことがある」が47.8%、「感じたことはない」が52.1%という結果に。これを世代別で見ると、「40代」(感じたことがある:51.3%・感じたことはない:48.7%)、「50代」(感じたことがある:73.6%・感じたことはない:26.4%)、「60代」(感じたことがある:62.7%・感じたことはない:37.3%)となり、10~30代では「感じたことがある」は1割以下だったそうです。
また、「更年期障害であると感じたことがある」と回答した人に「自分が更年期障害であるということに何で気がつきましたか」と聞いたところ、80.5%が「症状があった」と回答。「更年期障害だと気がつくまでの時間」については、「1か月~3カ月未満」(22.7%)、「数日」(17.9%)、「半年~1年未満」(15.0%)、「数週間」(13.9%)、「1年以上」(13.4%)、「3か月~半年未満」(13.2%)と回答が分散する結果になりました。
さらに、「更年期の症状を感じ始めた年齢」については、「45〜50歳未満」(37.0%)が最も多く、次いで、「50〜55歳未満」(23.3%)、「40〜45歳未満」(21.6%)と続きました。また、更年期の症状としては、「ホットフラッシュ」(25.0%)、「イライラ」(23.6%)、「無力感・倦怠感」(22.9%)、「肩や腰や関節の痛み」(18.7%)、「不安感」(17.0%)、「動悸・息切れ」(16.2%)などが挙げられたそうです。
なお、「更年期障害を自覚したときの気持ち」については、以下のような声が寄せられました。
【第1位:とうとう(187人)】
▽とうとう自分にも来たな
▽とうとうきたか…そんな年齢にきたんだ…
【第2位:ついに・遂に(128人)】
▽聞いてはいたがついに来たか
▽悲しいというよりは、ついに来たかと
【第3位:いよいよ(52人)】
▽いよいよ来たか~
▽雑誌やTVで情報は知っていたので、いよいよ来たかな!と思った
【第4位:やっぱり・やはり(39人)】
▽あーこれがそうか、やっぱりきたか
▽やっぱりねと素直に受け入れた」
【第5位:まさか(23人)】
▽まさか自分が、と思った
▽えっ!?私が?まさかね…が正直な感想
次に、「更年期について話すことに抵抗がありますか」と聞いたところ、「男女ともに抵抗がない」(50.8%)、「男性には抵抗がある」(23.1%)、「話す必要がない」(14.6%)、「女性には抵抗がある」(2.3%)という結果に。他方、「更年期について話しやすい世の中になってほしいと思いますか」と聞いたところ、「思う」(60.8%)、「どちらかといえばそう思う」(32.9%)を合わせて93.7%の人が「思う」と回答しました。
また、「更年期について話しやすい世の中になったと感じますか」と聞いたところ、「思う」(17.4%)、「どちらかといえばそう思う」(42.8%)を合わせると60.2%の人が「思う」と回答。さらに「更年期について誰と話したいか」については、「友人」(71.9%)、「パートナー」(62.9%)と続き、「自身の更年期症状について実際に周囲に相談しましたか」では「相談した」(60.5%)、「相談しなかった」(39.5%)という結果だったそうです。
続いて、「更年期障害について自身には知識があると思いますか」と聞いたところ、「あまりない」(41.7%)、「全くない」(12.4%)を合わせると54.1%の人が「ないと思う」と回答しました。
また、「更年期障害についてもっと知識をつけたいと思いますか」と聞いたところ、「そう思う」(32.7%)、「とてもそう思う」(20.1%)、「やや思う」(35.2%)を合わせると88.0%の人が「思う」と回答したそうです。
最後に、「男性の更年期障害の認知度」については、「知っている」(54.3%)、「聞いたことがある」(31.8%)を合わせると86.1%の人が「知っている」と回答したそうです。