ペット画像の無断転載アカの目当てはカネ 「動物・癒しbot」「もふもふ動画」は即座にフォロー解除、ブロックを

中将 タカノリ 中将 タカノリ

ペット画像のTwitter投稿者を悩ませている、無断転載アカウントの存在。当該のアカウントは一見、さまざまな動物の画像にあふれていて多くのフォロワーを集めているが、実はその画像の大半が飼い主の許可を得ないままの無断転載だ。引用元などを記載することはなく、中にはまったく関連性のない複数の画像に組み合わせて使うなどその悪質さは極まりない。悪質アカウントの思惑は何なのか。

以前、当サイトで「あなたのペットも知らないうちに?…動物の画像を無断転載する悪質なSNSアカウントが話題に」という記事を執筆した。記事の反響は大きかったが、紹介したアカウントはユーザーネームを変更したり「Twitter社の規定を守っている」と虚偽の主張をするなどして活動を継続。

逆に事情を知らないフォロワーが、図らずもこのアカウントの認知に一役買ってしまっていたので、あらためて先日
「『動物・癒しbot』や『もふもふ動画』は人のペット画像を無断転載してる悪質ユーザーなので、いいねとかリツイートしないほうがいいよーちゃんと飼い主さんをフォローしてあげてください」と注意喚起の投稿をした。

「同じ猫の写真がないからそうとは思いましたが(基本いいねとか押さない)可愛いのに飼い主を見つけれないの時々葛藤してました…確定情報教えてくださりありがとうございました」
「そうかじゃあフォローはずそう‥‥と思ったらそもそもフォローもしていなかった。なのにこれだけ流れてくるんだから凄い人気なのね」
「定期的にこの手の話聞くのにフォロワー増え続ける一方なのなんか怖えなって」
「今更じゃん。って思ってリプ欄見たら知らなかったって人ばっかでビックリした」
など数々のコメントが寄せられ拡散。1万5千以上のいいねがついた。

また、ISSY-RIDERさん(@ISSYRIDER)という方からDMで悪質Twitterアカウントの情報提供を受けた。ISSY-RIDERさんは昨年1月に「動物・癒しbot」(animal_iyashl)と名乗る悪質Twitterアカウントに飼い犬の画像を無断転載された。すぐさま抗議したが無視され、ブロックされてしまったのだという。

ISSY-RIDERさんが調査したところ、「動物・癒しbot」はその後、IDを

@mofmof_iyashi→@mofmofiyashi→@mof_mofiyashi →@mofmohiya →@mofmoff_bot → @mofmof_iyashi→@ru_ruru831

とユーザーネームを目まぐるしく変更している。

Twitterにはアカウントネームやユーザーネームとは別に「ユーザーID」という識別番号がある。ユーザーIDはアカウント作成時に自動的に割り振られ、ユーザーの手で変更することはできない。ISSY-RIDERさんがTwitterのユーザーネーム(スクリーンネーム)とユーザーIDを照合したところ、「動物・癒しbot」は同様に無断転載を繰り返すアカウント「もふもふ動画」と同一人物により運営されていることが露呈している。

悪質アカウントがこのような行為を続ける理由は金儲けだ。投稿に巧妙に広告を織り交ぜたり、フォロワー数が増えたアカウント自体を売却することで利益を得ているわけだ。人々の「可愛い動物を見たい」「癒されたい」という思いに付け込み、飼い主の心を傷つけてまで不当な利益を得ようとする悪質アカウントたちを許してはならない。

なお本稿の制作にあたり「動物・癒しbot」「もふもふ動画」に対し、取材を申し込んだが、期日までに返事はなかった。どのような人物が両アカウントを運営しているのだろうか。もし気付かずにフォローしている方は即座にフォロー解除、ブロックすることをお勧めしたい。

取材協力:ISSY-RIDERさん(@ISSYRIDER)

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