トマトの生命力がSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったのは
「相変わらず食事拒否娘の離乳食を、可燃ゴミとしてお供え物にするのも勿体ないから、夏野菜育てるために土作りしてたんだけど保育園始まってバタバタで4月以降放置してて、そろそろトマトの苗買いに行きたいなって久しぶりに様子見たら勝手にトマトはえてた。」
とうま子さん(@umakopain)の投稿。
うま子さんのお嬢さんはトマトをよく残すそうで、残飯を肥やしにするつもりがいつのまにか種がプランターで芽生えていたそうだ。トマトはそもそもアンデス高原の過酷な環境で生まれた植物。生命力が高いことはなんとなく知ってたが、まさかほとんど放置していても育ってしまうほどとは…。
うま子さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「トマトの種の生命力、物凄いですよね 当方トマト農家なのですがトマトを作り始めて間もない頃、前の作のトマトが一年越しで畑から生えてきてビックリしてました。」
「素晴らしいな…!!埋めた機転も凄い見習いたいし、トマトも強い!」
「我が家、昨年誰かが捨てたトマトが花壇で今年とってもたくさん実っています…確認できるだけで9つ実がなっていて、他の植物を全て枯らす勢いです…」
など数々の驚きと共感の声が寄せられている。
うま子さんにお話をうかがってみた。
ーーこのトマトをご覧になった際のご感想をあらためてお聞かせください。
うま子:本当に「あ、そう言えばずっとプランター放置してたから土乾燥しちゃってないかな」と思ってベランダに出て横をみたら、あるはずの無い緑が目に入ってきて「え?」と思わず声が出ました。遠い昔にトマトを育てたことがあったので、近付いて葉っぱを見た瞬間に「あ、これトマトじゃん」と気が付きました。
ーー離乳食はどのように処理して土作りに再利用されていたのでしょうか?
うま子:大人二人暮らしの頃は生ごみは少量だったので、焼却工場の燃焼効率を高めるため乾燥させてから捨ててたのですが、離乳食が始まって乾燥が間に合わなくなり、横浜市がやってる「生ごみブレンドプロジェクト」を思い出してプランターに入れて混ぜて微生物に分解してもらうことにしました。栄養たっぷりの土ができて、それで野菜を作れる予定でした。
ーーふだんからこういった再利用やSDGsの取り組みは意識されているのでしょうか?
うま子:環境保護は以前から興味があって、出産前はごみ拾いイベントや自然観察会などに参加してました。ごみの分別にもこだわってます。
ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。
うま子:何気ない日常のツイートのつもりだったので、反響に驚いています。同じようなど根性トマトや野菜のエピソードをきけて楽しかったです。
◇ ◇
うま子さんは今回の反響に乗じ、横浜市の「生ごみブレンドプロジェクト」を全国にPRしたいという。生ごみブレンドプロジェクトは、土と生ごみを混ぜ微生物により分解させる「土壌混合法」や、有機微生物を利用して分解する手法、段ボールコンポスト等により、生ごみの資源化、減量化を進めようという注目の事業。ご興味ある方はぜひホームページなどをチェックしていただきたい。
うま子さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/umakopain
横浜市「生ごみブレンドプロジェクト」:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/gomi-recycle/namagomi/namablend.html