「6月のある日、修学旅行の生徒さん達の出発後、お食事会場の「お膳紙」や「箸袋」に沢山のメッセージが残されており、調理スタッフ全員で感激しながら読ませて頂きました。こちらこそ、お泊り頂き有難うございました。お食事を作る事は私共の毎日の仕事ですが、こんなに嬉しい事はありません。」と、修学旅行の学生を迎える京都の「ホテル本能寺」のツイートが感動を呼んでいます。
写真に写っていた箸袋やお膳紙には、イラストなどとともに「3日間、お世話になりました。皆さんが作ってくれたおいしい食事は、私たちに活気を与えてくれました。短い間ですが、本当にありがとうございました」「今日の夕食もおいしかったです。魚が好きなので毎食魚が食べられて嬉しいです。ロールキャベツがふんわりしていておいしかったです。明日の朝が最後なので残念です。でも楽しみです」と生徒たちが思い思いに感謝を込めたメッセージが記されていました
テーブルいっぱいに残された感謝の言葉に、「皆様の思い出作りのお手伝いが出来て光栄です。 生徒の皆さん、地元に戻られても元気でお過ごし下さいね。 調理場一同より」とお礼の言葉を綴っています。
このエピソードに対して、
「涙腺崩壊しました」
「これは沁みる~」
「ありがとうの気持ちが伝わるって、いいな。関係ない自分が見ても、朝から気持ちが温かくなった。表で見えるホテルの人だけじゃなく、厨房などなど、バックヤードで働く人にも思いを馳せる。見習わないとな」
「気持ちのふれあいが素晴らしい」と涙腺がゆるんだ人も続出。
また、生徒さんを賞賛する声も届きました。
「この学校の生徒さんたちみんなで色々考えてやったんだろうね…」
「将来が楽しみな生徒さん達。それぞれの目指す夢に向かって頑張って欲しいですね👍感動ものです」
「これがいちばんの励み」と、同業者らしき人からのの声が寄せられたホテル本能寺に、メッセージを見つけた時のこと、コロナ禍における修学旅行生の受け入れのことなどを取材しました。
中学生のやさしい気持ちに、大人たちが感動
ーーメッセージを見つけた時はどんなお気持ちでしたか?
「皆さんがきれいな文字で丁寧に書かれているものがたくさんあり、感激致しました。修学旅行シーズンで忙しい毎日が続いている中、調理スタッフは直接生徒様と触れ合う機会はございません。厨房に入っているため、生徒様の声を聞くことがないのですが、今回生徒様の想いを感じる事ができて非常にうれしかったです」
――なぜTwitterに投稿を?
「メッセージは、出発前で慌ただしい朝の時間帯に関わらず、一生懸命たくさんの生徒様が残してくれたものです。先生など大人が提案して書いたのではなく、生徒様達が自らの気持ちで書いていたことに胸を打たれました。このつぶやきを目にする方々にも、中学生のやさしい気持ちが届けばいいな、旅館の私たちと同じように心に響けばいいなという心境で投稿しました。
また、嬉しい気持ちを学校様にお伝えしたかったことに加え、中学生の皆様がしてくれた行為に大人が心を動かされ、元気を頂いたことも紹介したいと思いました」
――学校には直接メッセージに対するお礼はされました?
「京都を発たれる前に、営業部長が京都駅へお見送りに行かせて頂きました。校長先生にメッセージを受け取った状況をご説明し、改めて御礼を言わせて頂いた次第です」
――こういう心の交流ができることこそ、修学旅行の目的のひとつだと改めて感じます。 特に印象に残っている言葉はありますか?
「書いてくださった全部が心温まるメッセージでした。すべて大切なもので、ひとつに絞ることはできません」
――宿泊客からメッセージが残されていた、ということは珍しいのでしょうか?
「御礼やメッセージを頂くことはよくございますが、お食事会場でお料理の敷紙にこんなにたくさんの生徒様が書き残していかれるのは、初めてでした。それも、心を動かされたことのひとつです」
――コロナ禍では修学旅行の延期中止が相次ぎました。昨年後半からようやく修学旅行の実施が戻ってきた感があります。
「校外学習等を行うことが全くできない状況が続きましたが、学生の皆様みんなで思い出を作ることができるようになったことがなによりも喜ばしいです。京都には観光名所、歴史的なスポットがたくさんありますので、ぜひ生で感じて頂きたいと思っております。当ホテルでは、感染予防等の対策はもちろんしっかりとさせて頂いております。加えて体調不良の生徒様が出られた時等に、いかにスピーディで柔軟な対応ができるかをスタッフ一人一人が心がけ、部門ごとの速やかな情報共有にも力を入れております」
日本の歴史上、最も有名な場所のひとつ「本能寺」に隣接するホテル本能寺は、家族や友人との旅行、ひとり旅での利用も可能。2019年10月に、「信長公」が活躍した安土桃山時代にインスピレーションを得た和モダンなテイストにリニューアルしました。
「創業以来60年間、数々のお客様のご利用に携わらせて頂いた経験はもちろんですが、コロナなどの影響で新しい取り組みへのチャレンジも忘れることなく、ご利用されるすべての方が心からおくつろぎ頂ける宿を目指してまいります」
学生たちがさまざまな地域を訪れる修学旅行。素敵な旅のものがたりが各地で繰り広げられるといいですね。
■Twitter ホテル本能寺【公式】 @honnojihotel
■HP https://www.honnoji.co.jp