放置された粗大ゴミ→「誰じゃあ!」と激怒の張り紙 「字が上品」「強調するところは赤線」怒りの隙間からあふれ出る丁寧さが話題に

塩屋 薫 塩屋 薫

「誰じゃあ!こんなもん、ここへ放り出しやがって!」「このドアホ!!」と怒号が聞こえてきそうな張り紙…。放置されたベビーラックらしきものへの注意喚起ですが、注目すべきはその字面で、「とめどない怒りの隙間からこぼれ落ちる丁寧さ」という投稿に多数の「いいね」がついています。投稿した人に話を聞きました。

張り紙にはその他にも「粗大ゴミとして銭だして処分せんかい!」「5/8(日)ほかし」などど書かれていて、リプライには「字が上品すぎるわ~~」「強調するとこ赤線引いてあるから分かり易い!!」「しかも剥がしやすい養生テープで紙を貼る隠せない優しさ」「日付けのあとの『ほかし』もいいですね。ほかした人が関西人じゃなかったらわからん」など同調する声が寄せられています。

商店街や路地裏などの散歩が好きで、思わず足を止めたものをツイートしている46さん(@46_mj315)によれば、こちらは街ぶら中に見かけた市営住宅のゴミ置き場の光景だそう。

――張り紙を見た時の率直なご感想は?

大阪人の自分ですらインパクト大のフレーズだなと。『じゃりん子チエ』のテツの声で脳内再生されるほどの迫力でした。

――だからこそギャップに注目されたのですか?

整った文字、改行バランス、強調の赤ペン使い、全体の見やすさ、それら作り込みが怒りとは裏腹に丁寧だなと感じましたね。

――たしかに、個人的には先生の添削などを思い出しました。丁寧さに共感の声が寄せられていますね。

「20年ほど前、京都駅の個室トイレにあった怒りの落書も綺麗な文字、丁寧な文章で書かれていたのを思い出しました」というコメントを頂き、文字の美しさは、それほどまでに人の心に強い印象を残すのだなと驚きました。

――日頃から街歩きをされているとのことで、改めまして今回の光景について感じたことは?

ゴミに限らずルールを守れない人への注意書きはいろんなパターンがありますが、パソコンプリントより手書き文字の威力を見せつけられた思いでした。

――「5/8ほかし」(関西弁で「捨てて」)のその後が気になります…

初めて通った場所で、その後どうなったか私も気になっていましたが再訪できていません。

◇ ◇

今回の張り紙は、怒りとともに書き手の丁寧さも伝わってきましたが、いずれにせよ、このように放置されてしまうゴミがなくなることを願うばかりです。

粗大ゴミを捨てるときは、各自治体によって該当するサイズ、無料・有料での引き取り、回収日などが異なります。例えば、大阪市であれば、最大の辺または径が30センチメートルを超えるもの、あるいは棒状で1メートルを超えるものになりますが、エアコン・テレビ・冷蔵庫及び冷凍庫・洗濯機及び衣類乾燥機、蛍光灯管、資源化可能な古紙、危険なものや処理が困難なもの、事業系ごみは対象外。事前に申し込み、手数料券が必要となります。必ず事前にご確認を。

■46さんTwitter https://twitter.com/46_mj315

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