葉や苔が桃色に…赤外線写真で撮られた風景が幻想的すぎると話題 「本当に絵画のよう」「異次元の世界」と称賛の声

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

フォトグラファーとして活動されているyuuuiさんこと七緒優維さん(@uyjpn)が、「絵画のような写真」とTwitterに公開された写真が、あまりに幻想的だと話題になっています。

yuuuiさんが紹介するように、まるで絵画のように美しい写真です。しかし、特筆すべきはなんといっても、写真全体を彩るピンクでしょう。まるで、桜が咲き乱れているかのようです。ですが、もちろん現在は、桜の季節ではありません。一体どうやって、このような風景写真が撮れたのでしょうか?

実は、こちらは赤外線写真という少し特殊な技法で撮影された写真なのです。

赤外線写真とは、赤外線領域を中心に撮影した写真のこと。本来、人間に見える光(可視光)は、その波長の幅が決まっており、およそ380~780nm(ナノメートル)といわれています。しかし、赤外線写真では、特殊なカメラを用いることで、人間の目には見えない近赤外線と若干の可視光線(約700~900nm)のみ撮影します。そのため、普段私たちが緑に見えているものが桃色に写し出されるなど、普段私たちが見ている風景とは、まったく異なる色合いの写真になります。

なお、実際の風景はこちら。

こちらは、神奈川県鎌倉市の杉本寺の参道途中にある苔の石階段の風景です。鎌倉最古の寺院といわれ、苔むした石段も名所として知られる杉本寺ですが、赤外線写真で撮影すると、葉や苔がすべて桃色になり、その素晴らしい光景がさらに幻想的に映し出されますね。

「本当に、絵画のようです」
「本当に写真なんですね。まだ信じられませぬ」
「普段緑だけど色変えるだけでここまで幻想的になるんですね」
「異次元の世界」
「幻想的で綺麗~」

リプ欄でも、このように多くの驚きと称賛の声が多数寄せられました。

幻想的で異次元のような写真を撮られたyuuuiさんに聞きました。

――赤外線写真ですが、どうやって撮られているのですか?通常のカメラでも撮れるのでしょうか?

yuuuiさん:普通のカメラで撮れない事もないのですが、長い時間三脚を設置して撮影する必要がありますので、私は赤外線写真が撮りやすくなる改造カメラを使用しております。

――赤外線写真を撮り始めたきっかけは?

yuuuiさん:Twitterでタイムラインに流れてくる他の方の赤外線写真を拝見し、自分も撮影してみたいと思ったのがきっかけです。

――通常の写真に比べて、赤外線写真にはどのような面白さがあると思われますか?

yuuuiさん:ほとんど桃色と青、白と黒といった色しか残らず、下手をするとつまらない写真になってしまいますが、そのぶん、構図や陰影などの出し方を色々とこだわって撮影ができることです。また、撮影時点では一面真っ赤でどのような仕上がりになるか予想がつかないことも面白みの一つかなと考えています。

――yuuuiさんのTwitterを拝見しましたが、赤外線写真のほかにも、夜景やストリートフォトなど、さまざまな写真を手掛けられていますね。撮影時のこだわりや心がけていることはありますか?

yuuuiさん:SNSで活動するフォトグラファーは数多く存在するため、差別化が難しくなってきています。もちろん定番構図を撮る事も大切だと思っていますが、定番構図のスポットに行ったときも、他に良い構図はないかな?と新しさを探す努力をしています。

  ◇  ◇

赤外線写真など多くのジャンルの写真に取り組んだり、斬新な構図を探したりなど、積極的に活動をされているyuuuiさん。

現在は、特に風景と夜景の撮影に力を入れており、主に自宅のある群馬県を中心とした関東圏で撮影をされているとのことです。

今後についておうかがいしたところ、「もっと活動範囲を広げ関西方面や東北にも足を延ばして撮影したいと考えています」とのことでした。

■yuuui(七緒優維)さんのTwitterはこちら→https://twitter.com/uyjpn

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