「昨日の朝の最後の集合写真を忘れていた。ご査収ください」とツイートされた、母猫と子猫4匹の写真が話題になっています。いつもは元気いっぱいに暴れている子猫たちが、母猫のまわりに寄り添いポーズをとっているかのような写真に、12.9万をこえる「いいね」がつきました。
遡ること約2カ月前、「世話になってるから見せてやるが触ったらただではおかない」というコメントと共にツイートされた1枚の写真が話題になりました。そこには、生まれたばかりの子猫4匹の横で、飛びかかれる体勢で鋭い視線を送る母猫の姿が。
母猫のまる子さん(仮名)を保護したのは「猫教授(@yaskaz)」さんです。保護したときに、すでにまる子さんは妊娠していました。猫教授さんが掃除や餌を用意している間、落ち着いて過ごせるようになった2日後に出産したまる子さん。そのため「触ったらただではおかない」と言っているかのような緊張感が伝わる写真になりました。(そのときの記事はこちら)
それからまる子さんは、お世話をする猫教授さんに少しずつ心を開いていきます。猫教授さんは毎日のように親子の写真や動画をツイートして、多くの人がともに成長を見守ってきました。そして最後の集合写真を撮った日に、しろいちさんは「リリーちゃん」に、白サバくんは「ふくちゃん」になって、新しい「ずっとのおうち」の子になったのです。
「めちゃくちゃいい家族写真♡」
「ありがとうございました。感謝しかないです」
「毎日の更新を毎日楽しく拝見していました😊 すばらしく素敵なお写真で号泣です😭😭😭💦 ありがとうございました🙏😊 可愛い子達、よかったね✨🤗」
「切なく かわいい ステキな家族写真💕💕」
などと、子猫たちの門出を祝いつつ、ちょっぴり寂しく思うフォロワーさんたち。奇跡のような集合写真に「みんにゃ揃って『おせわになりました。ほんとうにありがとうございます』って言ってるみたいですね」というコメントも寄せられました。猫教授さんにお話を聞きました。
──最後の集合写真を撮られたときは、感慨深いものがあったのではないでしょうか?
いやー、早朝出がけに撮ったのでとくに。あとで、そうだ最後の写真ってあったっけ、と見たらいい写真が撮れていたので気楽に載せたらまた10万いいね超えしたのでびっくりでした…。
──しんみりするより、それくらいの方がいいかもしれないですね(笑)。2匹を新しい家族の元へ届けられたときはどんなでしたか?
ほっとした感じですね。すでに顔見せもしていたので、双方とても良いご家庭だというのはわかっていたので。
──里親さん募集にもしっかりした条件を明記されていましたし、先に訪問して確認されての譲渡ですから安心ですね。引き渡し前に顔を見せに連れてきてくれたり、生まれてから引き渡しまでほぼ毎日の成長をツイッターで見ることができたりして、新しい飼い主さんたちもとても喜ばれているでしょうね。
はい。とてもかわいがっていただいており、写真も折々いただくお約束になっております。フォロワーさんには「引き続きお楽しみに」と。
──さっそく、新しいお家に馴染んできている写真がツイートされて、見ている皆さんが幸せな気持ちになっています。残ったまる子さんたちの今後の予定は?
6月11日に「まる子さんとサバ白くん」のセットと「しろにさん」のそれぞれをお届けに上がります。いつもおかあさんのちかくにいる甘えん坊のサバ白くんとおかあさんが一緒にお引取りいただけることになったのは本当によかったです。
──それは本当によかったです。約2カ月のまる子さんファミリーとの生活はいかがでしたか?
今後、猫の遺伝学を研究する上で、猫好きの皆さんと繋がることができたのは大変よかったです。研究成果や研究へのご協力依頼も載せていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
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猫教授さんは、国立遺伝学研究所の教授として、猫の遺伝病克服や先進医療の推進のために猫の全ゲノムDNAの高精度の解析とデータベース化をおこなう研究をされています。(Cats-I: http://cat.annotation.jp)
実はまる子さんが出産したあと「ノミが大発生して大変でした。薬剤でなんとかなりましたが、別の部屋に置いていたウチの子たち(4匹)にも移ってしまい、しばらくはカイカイしてました」と大変だったこともあったそう。11日にまる子さんたちを送り届けたあと「しばらくは静かに暮らしたいですね」とのこと。
「猫らしく育っていくのを楽しみにしていました。まる子さん一家を幸せにしてくださり、ありがとうございました」(リプ欄より)