訪日タイ人はどこを目指す? 2位は日本の原風景・白川郷 1位は不動の人気スポット

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タイ人向け日本旅行情報Webメディア「Chill Chill Japan(チルチルジャパン)」を運営し、自治体や企業に訪日タイ人向けプロモーションを提供する株式会社アジア・インタラクション・サポート (愛知県) は、日本に関心のあるタイ人に訪日旅行の意向調査を実施しました。日本が大好きなタイ人はどんなスポットや観光地に憧れるのでしょうか。

 調査は毎年実施し、今回が5回目。インターネット上で実施し、30の設問に2113名のタイ人が回答しました。コロナ禍でも日本に強い関心を寄せていることがうかがえるそうです。

人気の観光スポット、1位は富士山

 人気の観光スポットでは得票したスポットは全453カ所。1位は5年連続で富士山でした。2021年と比べ白川郷と東京ディズニーリゾート(TDR)の順位が入れ替わりましたが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)も含めて1位から4位までの顔ぶれは5年間不動のまま。今年は東京タワーが初めてベスト5入りし、姫路城と銀山温泉が2年連続でランキングを上げベスト10入り。その他、まだオープンしていないジブリパークが既にランクインしており、新しい観光スポットへの関心の高さがうかがえました。

<Chill Chill Japan 編集部 のコメント>
 富士山は日本の象徴として、世界中の人が日本のイメージとして想起される場所ですが、これはタイ人にとっても同じです。日本に来るのなら、一度は行ってみたい場所として、誰もが考える場所となっております。
 2位となった白川郷もタイ人にとって大変有名で人気の観光地になります。自国では全く見ることができない古民家と冬の雪景色のコレボレーションの画像は、まるで「おとぎ話の中に出てくる村みたいだ」と多くのタイ人を魅了しています。
 今年は東京タワーの順位が上がり5位にランクインしました。東京タワーはいくつかのフォトスポットと合わせて、特にSNSで取り上げられることが多く、人気が高まったものと考えられます。コロナ禍の傾向として、訪日タイ人観光客によるSNSの情報発信がほとんどなくなり、日本の旅行情報の発信は日本在住のタイ人(インフルエンサー含む)によるものが多くなっています。日本在住タイ人のうち関東在住者の割合は56.6%と関東に偏っており、SNSなどで発信をするタイ人も多くが関東在住です。東京タワーのほか、皇居、アメ横などの認知度向上に繋がったと考えられます。

関西の有名都市を抑え、地名でも富士山が1位に!

 人気の観光地名では富士山が大阪、京都を抜き、1位に。スポットランキングでの東京タワーの上昇に伴い、芝公園が10位にランクイン。合わせて新宿、原宿、上野などの大都市部の地名もランクアップしました。一方、姫路、函館、銀山、蔵王、湯布院、白馬などの地方の観光地域もランキングを上げています。

<Chill Chill Japan 編集部 のコメント>
 富士山はどの季節に行っても写真映えすることから、日本在住のタイ人が比較的好んで訪れるスポットになっています。そのため、SNS上での露出も上がり、スポットランキングで得票が集中する形になりました。
 2位を獲得した大阪は、昨年は1位だったこともあり、やはり人気の都市です。主なキーワードは大阪城、USJ、道頓堀だと考えられます。大阪城は写真撮影好きなタイ人にとって、絶好の場所です。USJの「ハリーポッター」や「スーパーマリオ」の新エリアはタイでも注目されています。道頓堀は多くのタイ人が一度はグリコの看板の前で記念撮影をしたいと考えるスポットです。
 3位の京都ですが、タイ人にとって特に関心の高いスポットは、清水寺、伏見稲荷大社、金閣寺、嵐山などが挙げられるでしょう。清水の舞台、赤い鳥居が立ち並ぶ千本鳥居、竹林、紅葉やトロッコ列車などを多くのタイ人が目指します。

人気の都道府県ランキングは

​ 北海道が3年ぶりに1位を獲得し、昨年1位だった東京は2位でした。また、スポット名ランキング、地名ランキングで共にトップだった富士山の影響もあり、山梨県、静岡県が3位と4位を獲得しました。そのほか兵庫県、山形県、大分県、熊本県は2年連続ランクがアップし、観光地としての人気が上昇傾向にあります。

<Chill Chill Japan 編集部 のコメント>
 2020年には都道府県ランキングで1位を獲得していた大阪ですが、昨年3位、今年5位と順位を落としました。北海道は大阪が1位を奪われる前は1位を獲得しており、コロナ禍前の人気を取り戻している印象があります。
 自国には四季がないタイ人にとって、空気が澄み、涼しい気候で過ごしやすい北海道は憧れの場所。タイ人が北海道で最も期待しているのは「涼しい気候」「雪」と言えます。日本のカニも大変関心があり、カニを含む北海道の海鮮グルメも重要な観光要素です。
 また、銀山温泉のある山形県、湯布院と別府温泉のある大分県がそれぞれランクアップしており、昨今のタイ人の温泉人気がうかがえます。

 Chill Chill Japanはタイ人に向けて日本旅行情報を発信するWebメディアです。タイ人が日本旅行をする際に参考となる観光地情報やショッピングやグルメ情報など様々な情報を提供しています。2015年12月の サイト開設から1年10ヶ月の短期間で月間110万PVを突破し、月間150万PV、ユニークユーザー65万人を記録し、タイ人向け日本旅行情報WebメディアでNo.1と評価されるようになりました。

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