卓球界の華麗なる一族 ネクストヒロインの道歩む京都の小学3年生 中高生を次々撃破

京都新聞社 京都新聞社

 卓球界の小学生年代で、記録を打ち立て続けるニューヒロインがいる。京都市伏見区の竹田小3年の松島美空(みく)さん(8)。今年1月、東アジアホープス大会の日本代表に史上最年少で選ばれ、12月の本大会出場権を得た。3月には、高校2年以下で争う京都ジュニア選手権で最年少優勝。京都の卓球界を支えてきた一族に生まれた有望株は、五輪を目標に実績を重ねている。

 松島さんは東アジアホープス大会代表選考会で、当時小2ながら、体格やパワーで勝る小5と渡り合い、4位入賞。日本卓球協会によると、福原愛さんや伊藤美誠選手(スターツ)、張本智和選手(IMG)と並ぶ早さといい、「6年生になる年代と戦い、勝ち上がることは異例」と注目する。

 左利きで、卓球台から離れず攻め立てる「前陣速攻型」。サーブやバックハンドを得意とし、年上選手の強打も粘り強く打ち返す。

 昨年11月の全日本選手権カデットの部女子13歳以下シングルスでは、中学生を相手に最年少のベスト16。今年3月の京都ジュニア選手権では、高校生を破って優勝。「スマッシュで返すと、パワーで勝てない。ラリーは打ち返しにくいドライブで攻めた」との狙いがはまり、自信を深めた。父卓司さん(41)は「負けず嫌いで気持ちが強い」と期待を抱く。

 日本代表監督や世界選手権メダリストを輩出した田阪家の家系で育ち、尊敬する長兄の輝空(そら)さん(15)=木下アカデミー=はTリーグでプレーし、パリ五輪を目指す。憧れの選手は同じ戦い方の伊藤美誠選手。「ドライブが強く、コース取りや(打ってからの)戻りの速さもあって、まねしたい」と目を輝かせた。

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