最近はやりの"仲良し親子"に異を唱える声がSNS上で大きな注目を集めている。
「言っときますけどね、『ママかわいいね』って言ってくる息子より『おいババア』って言ってくる息子の方が子育てとしては正しいですからね。息子に彼くんムーブさせたらダメっすよ本当。」
と持論を展開するのはいしいさん(@Teruhiko_Ishii)。
近年、仲良し親子と言えば聞こえはいいが、それを通り越してカップルかのごとくベタベタと過干渉、共依存の関係に陥る親子が増えているようだ。いしいさんの投稿に対しSNSユーザー達からは
「そうか、小学生の時に私に向かって「悪霊退散!」と言い放った息子は正しい育ち方をしていたんですね私は正しい育て方をしていたんですね。安堵😅」
「子育てに正しいと思えるのは警察のお世話にならないで育ってくれた事です!真っ直ぐに健康だったらそれでいいって私の友達がよく言ってた言葉です!」
「僕は本心で可愛いと言ってた派でした。ごくいい両親だと思ってるし不自由はないし反抗する意味が無いって感じで高一だけど反抗期は来てないし多分ないと思う。結局は親が自分に対してどれだけしてくれたか、それを覚えてるか、信頼しているかとかだと僕個人では思います」
「高2息子のスマホの私の電話登録『くそばばあ』だったので、『あんまりじゃない?』と言ったらさすがに悪かったと思ったらしく『美しいお母さま』に変えていたけれど、私からの着信がある度に誰だかわからなくて毎回びっくりすると言われました笑」
など数々のコメントが寄せられている。いしいさんにお話をうかがってみた。
ーー近年、SNSを中心に、息子に彼くんムーヴさせることを是とするような風潮が見られます。こういった風潮に対するご意見やなにか体験談などお持ちでしたらお聞かせいただけないでしょうか
いしい:子供はいつか親元を離れて自立しなくてはいけません。ですが、母親が息子を溺愛しすぎると子供の自立を妨げてしまいます。時には子供を突き放すことも愛情の一つであるというのが私の考えです。
ーーこれまでのコメントや反響へのご感想をお聞かせください。
いしい:「息子に彼くんムーブをさせてはいけない」という主張自体は正論であるとのコメントが多くて安心しました。
しかし、「おいババア」という言葉の語気の強さからミスリードを呼び反発を起こす人もいるようです。語気の強さに惑わされずに筆者の意図を正確に読み取る力がSNSをやる上で必要だと感じました。
◇ ◇
あえて「おいババア」と言わせる必要はないが、親への反抗は成長過程の子供が自立心を抱く上で意味のある行動。「仲良くしたい」「かわいいと言われたい」と思うのはそれはそれで人情かもしれないが、親ならば子供のためにどう接するのがためになるかよくよく考えたいものだ。
【いしいさん関連情報】
▽Twitterアカウント
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