4人の息子さんたちをワンオペ育児していた頃、帰宅した夫が言ったセリフを紹介したツイートが称賛を集めています。ツイートしたさと・いもこ(ティラ・ミス子)さん(@satoimo23854084)にお話を聞きました。
「ワンオペで4人息子を相手にしてる時。たまに早く帰った夫からの1番嬉しかった言動は【ただいまのハグ】でも【頑張ってる君への花束】でもなく『ご飯何?』なんて言葉でもない。
『後は(終わってない事)何?』だった
育児や家事を【自分の事】として考える。それだったな」
このツイートに、
「旦那さんかっこええです…」
「うちのは気まぐれ育児?????参加?くらいだからまじで羨ましすぎる」
「頭がもげるくらい頷きました」
「素敵なご夫婦 心が繋がってますね」
「うちは遠の昔に諦めてるので、せめて『やること増やさないで』と言っています。使えない新人よりも、一緒に戦ってくれる戦友がいいですね」
「旦那さまが当事者意識をお持ちなんですね。心の底から羨ましいです」
「『後は何?』自分も使わせていただきます!勉強になりました」
「そんな神旦那様いるんですね。泣けてきます」
「無限いいね押したいです!!笑」
「夫の教育は大事ですね」
「コレですよ!!コレ!! 相手の立場になって…思いやりを持って行動して欲しい…。自然とコレが出来る人…ほとんどいないからうまくいかないんよ…。助け合いの精神…みんなが持って欲しい」
と、旦那さんへの称賛の声のほか、発言を羨む声が続々と届きました。
現在、中学生&小学生の息子さんたちと日々奮闘しておられるさと・いもこ(ティラ・ミス子)さんにお話を伺いました。
ツイートの中の例は過去の夫
我慢と忍耐で成り立つ育児に限界 覚悟を決めて話し合った
――なぜこのエピソードをツイートしようと?
先日、【子育てと父親】みたいな特集をTVで観ていたのですが、そこに出ていた専門家の方(年配女性)が「たまには奥様に花束でも~」と言っているのを聞いて「いらんわっ!」と一人ツッコミをしちゃったからです。
――といいますと、夫さんは花束を買って帰ってきたことが?
そうです。このツイートに書いた「ただいまのハグ」「頑張ってる君への花束」「ご飯何?」は全部過去の夫です。ケーキなんてのもありました。なので「そんなもんいらん。早く帰って来い」を繰り返した結果が今ですね。
――なるほど…それもあって夫さんは帰宅後いろいろとこなしてくれるように?
子どもに関する事は私よりかなりやってますね。結婚当初、身体があまり丈夫でなかった私と高熱をよく出していたという夫は子どもは難しいかもしれないと話していました。それもあってか無事に授かり、生まれてからは「我が子愛200%」です。
ただ、夫は長男出産時、陰部切開3度裂傷の私を分娩台で叱りましたし、里帰りもできず初めての育児に泣いてる私に「普通の母親らしくしろ」とのたまった人間です。育児には協力的でもモラ気味でした。
――それは精神的にも追い込まれます…。夫さんが「後は(終わってないこと)何?」と声かけするくらいに変わったのには何かきっかけが?
4人目を妊娠した時です。今のまま、私の我慢と忍耐で成り立つ育児には限界があると思い、それまでも衝突は何度もありましたが、それまで以上に覚悟を決めて話し合いました。
――切迫した思いが伝わったのですね。とはいえワンオペで4人の息子さんたち…想像するだけで大変な様子が伺えます。
はい。洗濯(取り込み)と夕飯作り→入浴→夕飯(母立食)→片付けと洗濯(洗い干し)→寝かしつけ(母気絶)。今考えてもどうやって生きてたのか記憶にありませんw。
――現在も夫さんは変わらずあれこれお子さんのことを?
今も過保護全開です。反抗期中二長男はとても引いてるし諦めてますw。逆に私がスパルタなのでバランスは取れてるのかなとも思っていますw。
――成長されたお子さんたちはお手伝いなどは?
我が家では、「働かざるもの食うべからず」と「当たり前なんてものはねぇ」を日々怒鳴……伝えております。なかば強引にでも動かしますw。
――肝っ玉母ちゃんっぷりが伝わってきます。今回のツイートに大きな反響がありました。
「子育て両立!」「男性の家事育児当たり前!」なんて巷では言うてますが、こんなに反響があるということはそうじゃない家庭がまだまだあるのだなと感じましたし、家事育児について男女意識の格差や差別がフラットになるといいなと思いました。
◇ ◇
リプ欄には、「現場で必要とされるのは即戦力ですよね!うちの旦那は、帰ってきたらやり残した家事育児を察してやってくれる神です」「うちの旦那も割とサクサクやってくれます。(授乳以外ね)チームプレーみたいな。特に週末は、早めに全部終わらせて晩酌時間確保にただひたすらに注力してます」といった協力的な夫を紹介する声も届いていました。
家のことも子どものことも“自分の事”、その意識を自然と持ち、夫婦で対話を重ねていくことがきっと大事なのでしょうね。