島根の「ベタ踏み坂」がインスタで脚光、海外でも人気に でも実際に撮ると…あれ? 「あの写真」をモノにしたい記者が現地で試行錯誤

山陰中央新報社 山陰中央新報社

まずは江島大橋の目の前から斜面を撮影した。

この距離だと普通の坂道だ。実は勾配だけで言えば、大橋川にかかる中海大橋(松江市大井町、全長555m)の方が勾配は7%と江島大橋よりも急。斜面の圧縮効果を知らずに来た人は拍子抜けするかもしれない。

続いて、橋から200mほど離れた、撮影スポットとして一番有名なファミリーマート江島大橋店の近くから撮影した。

多少距離を取り、可能な限り下からあおったことで勾配が強調されたように見える。スマートフォンでも撮影できる距離だがまだジェットコースターのような光景には遠い。

最後に橋から約1km離れた、中海に浮かぶ大根島の沿岸(八束町二子)からの撮影。望遠レンズや、焦点距離を伸ばすテレコンバーターを使い、換算900mmのレンズで撮影した。

動画にかなり近い、うそみたいな急勾配の斜面が撮れた。走っている車が転がり落ちそうなほど急に見える。これでこそ「ベタ踏み坂」。新聞やインターネットで見たことはあるが、自分も撮影できたと思うとちょっとうれしい。

通常のカメラで撮るのはなかなか難しいが、遠くから見るだけでも橋の巨大さは伝わる。大きな望遠レンズを持っている人はぜひ対岸から撮影し、急勾配の橋を写真に収めてほしい。

国内だけでなく、海外の人々も注目するベタ踏み坂。コロナ収束後には海外からの観光客を山陰両県に引きつける呼び水になってほしい。

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