Excelが使える!と答えた人ほど残業時間が増加傾向…「できる人」に業務が集中している実態が明らかに

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バックオフィス分野(総務・人事・経理・財務・情報システム等)では、クラウドサービスによる業務効率化が進んできていますが、Excelによる数字管理も現場ではまだまだ行われているようです。「バックオフィス業務とExcel」に関する調査を実施したところ、Excelが使えると答えた人ほどExcel業務による「残業」が多いということが分かったそうです。

株式会社すごい改善が2022年4月に、バックオフィス業務を担当している20代から50代の男女350人を対象に調査を行いました。

「バックオフィスでExcelを使って行っている業務」を尋ねたところ、「請求書の発行、入金管理等」が34%と最も多く、以下、「振込一覧表の作成」(28%)、「資金繰り管理」(27%)と続きました。

次に、「月次の集計作業やレポーティングにかかる時間」を尋ねたところ、「月10時間以上20時間未満」が25.7%と最も多く、以下、「月10時間未満」(24.8%)、「月20時間以上40時間未満」(20.8%)、「月40時間以上60時間未満」(9.9%)と続きました。月の平均時間は26.5時間という結果になったそうです。

また、「Excel業務に関わる人たちの残業時間」と、「使用できる関数の難易度や理解度」についての関係性を調べたそうです。Excelで使用される代表的な7つの関数(IF・ SUM・SUMIF・COUNTIFS・VLOOKUP・INDEX・MATCH)について、理解度を「何も見ないで入力して使える」「調べながら入力して使える」「見たことがあって意味も分かるが、使えない」「見たことはあるが意味は分からない」「まったく知らない」の5段階で調査が行なわれました。

すると、7つの関数の中でも重要度の高いと思われる、SUMIF関数を使うことができると答えた人ほど、残業時間が増加しているということが分かったそうです。残業時間が「月1時間未満」の人の「SUMIF関数の理解度」が約50%だったのに対し、「月20時間以上30時間未満」の人の「SUMIF関数の理解度」は約80%、「月30時間以上40時間未満」「月40時間以上」の人の「SUMIF関数の理解度」がそれぞれ約90%あることが分かりました。

調査を行った同社は、「多くのバックオフィスでは『Excelができる人に業務が集中してしまっている』もしくは『関数知識だけを駆使して、無理にやりくりをしている』状況にあることが考えられます」と述べています。

【出典】
▽株式会社すごい改善
https://sugoikaizen.com/

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