若手がベテランのあだ名「お局さま」を名字だと勘違いし、呼びかけてしまったーーある病院関係者のTwitter投稿が大きな話題になっています。
「研修医が『御局様』を人の名前だと思っていたらしく病棟Nsリーダーに『御局さんすみません…』って話しかけていた 顔が固まった看護師もいればめっちゃ笑いこらえてる看護師もいた 俺は普通に笑っちゃった」(Twitterより引用)
お局(つぼね)とは、「(1)江戸時代、個室(=つぼね)を与えられた奥女中、(2)その職場をしきる、もっとも先輩格の女性社員」(三省堂国語辞典第七版より)の意。
このエピソードは拡散され、投稿翌日には10万いいねを超え「これはアカン」「笑った」「これはまじでヤバい」「気まずい」「私もお局です」などの声が上がっています。中には「令和にこんな表現は…」「死語かと思った」などの反応もありました。
「どの職場でも『あるある』なんだな」
東京都内の病院に勤務する投稿者「すとるつ」さん(@pvq888)に話を聞きました。
──研修医さんは悪気なく。
「(研修医は)話したことのない先生なので憶測ですが、多分25歳くらいだと思います。結局、誰も触れずに研修医は去ったので、御局さまの意味はまだ知らされてないと思います。見ていた同僚は焦る人もいれば、笑いこらえている人もいました。大体は笑ってましたね」
──その後の展開が気になります。
「リーダーさんは言われた瞬間、驚いて目がかっぴらいてましたが、研修医の先生が普通に話し始めたのでその状態のまま話終わりました。研修医が去った後、まわりをジロッと見てましたが誰も目を合わせようとしてませんでした」
──反響が大きいです。
「率直に言うとめちゃくちゃ驚いています。新人さんの勘違いあるあるみたいな感じのリプをくれる人もいて、どの職場でも同じようなことあるんだなって思いました。あと引用RTにもありましたが『御局様』という言葉は学校では習わないもので、今の若い子たちにはなじみがないのかあと。まあ実際、自分の年代も上の世代の人達からは『今の若い子はこんな言葉も知らないのねえ』って言われたこともあるのでそんなもんかなって思ってます」
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今回の投稿がきっかけとなり、ユーザーからは「おつぼね」を「おきょく」と読んだ人がいた、領収証の「上様」は名字だと思っていた、手紙文で名前のあとに付ける「拝」を名前だと思っていたなど、言葉にまつわるさまざまな体験談も披露されました。