医師「それ、飼ってた犬?死んだの?」シュールすぎるTシャツに13万いいね、デザイナーに誕生秘話を聞いた

門倉 早希 門倉 早希

インパクトあるTシャツを着ていた時、病院の先生に言われた「それ、飼ってた犬?死んだの?」という言葉に困惑。漫画家の福地翼さん(@fukuchi_tsubasa)の投稿がツイッターで13万いいねがつくほど話題を呼んでいます。

そのとき福地さんが着ていたのは、「ライド オン シューティング スター」という市販されているTシャツです。胸元には彗星に乗ったフワッフワのワンちゃんがプリントされていますが、亡くなったワンちゃんではありませんのでご安心を。このTシャツについて、福地さんにお話を伺いました。

テレビに映って話題に。完売になった時期も

ーーツイートの経緯を教えてください。

「かかりつけの内科に定期検診で伺った時、僕は例のTシャツの上に上着を羽織っていたんですが、聴診器をあてるので上着脱いでって言われまして…。それでそのTシャツを見た先生が『それ飼ってた犬?死んだの?』って。一瞬何のことかわからなかったんですが、あ、Tシャツのプリントか!って気づいてちょっと笑ってしまいました。いつもフランクな先生です」

ーー亡くなったワンちゃんじゃなくてよかったです。そのTシャツはどこで?

「以前テレビで(たしか月曜から夜ふかしだったと思います)でこのTシャツを着てる方がいて、一時話題になってたんです。それで僕も検索して購入しました」

ーー調べるとグラフィックライフストア・グラニフの商品なんですね。完売していた時期もあったとか。

「やっぱり僕の時も最初は売り切れてて、でもたまに気になってグラニフさんのサイトを覗いてたんです。で、ある時たまたま入荷してたタイミングがあって速攻でポチりました。笑」

ーーツイートは大きな話題となりました。

「『私も持ってる!』っていうリプライをたくさんいただきました。実はこのTシャツ、独特なデザインなので着るのに少し勇気がいるんですが、こんなに沢山同じの着てる人がいるんだと知って嬉しかったです。これからは上着を羽織らずに堂々と着てやろうと思います。笑」

「ライド オン シューティング スター」はTシャツをはじめ、型違い(スウェット、シャツ)も軒並み完売した時期も。シュールで目を惹くデザインで多くの人を虜にするこのTシャツは、一体どういう経緯で誕生したのでしょうか。同商品を生み出したグラニフのデザイナーさんにお話を伺いました。

デザインの経緯は?デザイナーに聞いた

ーーデザイナーさんの経歴を簡単に教えてください。

「デザイン会社を経て、2008年からグラニフのインハウスデザイナーとして在籍しています。手がけたデザインのシリーズとしては、『ラムチョップ』『ウィーアーニンジャ』等々があります」

ーー「ライド オン シューティング スター」をデザインした経緯を教えてください。

「インパクトのあるものを作りたいと思っていたことがきっかけです。普段はイラスト等が多いのですが、この時は写真を使ったパンチのあるデザインを考えていました。月に一度のデザイン締め切りが翌日と迫った中、ハードディスクの素材を何周も回遊し、ふと彗星の写真にワンちゃんを入れたら面白いかなと思って」

ーーまさにパンチのあるデザインです。商品化はスムーズに?

「デザイン提出の日、プリンターで出力をしていると社員の一人がデザインを見て可愛いと言っていたので、『これはいけるんだ』と思いました。実際にデザイン会議でもみんなにウケていたので、デザイン採用から商品のリリースまではスムーズにいきました。

一方でシルクスクリーンの色の出方にはとてもこだわっていて、版を追加し再サンプルを何度もとって丁寧に仕上げていきました」

ーーユニークなTシャツを作るグラニフさんらしいエピソードです。話題になったのはご存じでしたか?

「SNSに疎い上TVもほとんど見ないので、周りから反響を聞き知りました。感想は素直に嬉しかったです。ここまでは想像していなかったですが、人気になって嬉しいです」

ーーTシャツを持っている方へコメントをお願いします。

「ありがとうございます。グラニフはTシャツの素材もプリントもクオリティにはこだわりを持って作っています。その中でお気に召していただけたデザインになった事は嬉しいです」

ーーありがとうございました!

◇ ◇

福地さんが「飼い犬?」と聞かれたTシャツのワンちゃんですが、デザイナーさんの飼い犬でもないそうです。「ライド オン シューティング スター」が気になった方は、グラニフの公式サイトをチェックしてみてください。

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