恐怖を感じた、旦那さんの赤ちゃん返り 生後間もない娘と張り合い「僕はハイハイだってできるんだ」

長岡 杏果 長岡 杏果

赤ちゃん返りという言葉を皆さんは聞いたことがありますか。一般的には、赤ちゃんが生まれた際に、上の子どもが赤ちゃんのような態度を取ることを指すようですが、中には子どもの父親でもある、夫やパートナーが赤ちゃん返りしてしまうケースもあるようです。SNSで話題になったこともある「旦那さんの赤ちゃん返り」について、実際に経験した桜さん(関西在住・30代)に聞きました。

――旦那さんの赤ちゃん返りはどのようなものでしたか?

生後間もない娘に対して敵意をむき出しにするようになりました。赤ちゃんのために買い揃えた新品のタオルを奪い取り「これは僕のタオルだ!僕が使うんだ」「こいつにはこのボロ雑巾でも使っとけ」と言い、旦那が使い古した手ぬぐいを投げつけてきました。赤ちゃんが寝返りをするようになれば「僕だって寝返りくらいできる」「僕はハイハイだってできるんだ!僕のほうがすごいんだぞ」と赤ちゃん相手に勝ち誇った顔をしていました。

――赤ちゃんへの嫌がらせなどはありましたか?

だんだん赤ちゃんへの嫌がらせが増えていき恐怖を感じるようになりました。ダイニングの隣にある寝室で寝かせていたのですが、娘が寝たのを見計らって、夫が自室から出てきました。何をするのかと思いきや、ごみ箱からペットボトルを取り出して踏みつけはじめたのです。バリバリと鳴り響く音に娘はびっくりして泣き叫びだしました。

何度もやめてとお願いしましたが、まったく聞き耳を持たず、ペットボトルを踏むことをやめてはくれませんでした。夫の言動が尋常ではないと思いました。

また、娘だけにとどまらず、私への嫌がらせもひどくなりました。夫と私の2人分のご飯をテーブルに用意をしていたのですが、私が授乳をしている間に先に食べはじめ、私のご飯もおかずもすべて食べられてしまいました。なぜそんなことをするのかショックでした。最終的には、夫の赤ちゃん返りがひどくなり、子どもに危害を加えるようになったので離婚をしました。

旦那さんのママではないから

夫の赤ちゃん返りについて、桜さんによると以下のような特徴があるといいます。

▽すぐに機嫌が悪くなる
赤ちゃんが中心の生活がおもしろくないため、すぐに不機嫌になり、露骨に機嫌の悪さをアピールしてくるそうです。

▽子どもと張り合うような行動をする 
赤ちゃん相手に本気で張り合ってくるので、とにかくめんどうなのだとか。

▽大人げなく自分勝手な行動をする
妻のご飯をたいらげる。育児にはいっさい協力しない。妻に対しても嫌がらせをしてくるようになるといいます。

▽精神不安定になる
赤ちゃんに対して嫌がらせ。ひどいときは、赤ちゃんが邪魔なので虐待をするケースもあるので要注意です。

   ◇   ◇

知人の助産師さん曰く、産後の母親の体は全治3カ月のけがをしたのと同じ状態だそうです。つまり、母親は傷を負いながら寝る間もなくフラフラな状態で赤ちゃんのお世話をしていると言えそうです。昼夜関係なく授乳やミルクを飲ませ、おむつを変えて、お風呂に入れて…息つく間もないほどで、場合によっては殺気立っていることもしばしば。産後の母親には、精神的にも肉体的にも余裕などまったくありません。そんな時、せめて母親の邪魔だけはしないでほしい、というのが桜さんの思いです。母親は「旦那さんのママ」ではありません。

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