神戸牛を熟成させて薪で焼いたらどうなる? ステーキの本場・神戸でいただく牛肉料理の真骨頂

中将 タカノリ 中将 タカノリ

4月15日、神戸・三宮に薪火ビストロ「薪火と熟成神戸牛 Vesta(ヴェスタ)」がオープンした。

薪火熟成肉神戸牛…やや情報量多めだが、いったいどんな料理が味わえるのかとさっそく訪れてみた。

Vestaは神戸・三宮は生田新道のドン・キホーテを北に数百メートル…表通りの喧騒からやや離れた路地にある。スケルトンの牛肉用冷蔵庫が目印のお洒落なお店だ。2階のテーブル席に通されたが、店内は落ち着いた色調でムードのある雰囲気。

メニューは神戸牛がイチオシだがビストロスタイルなので魚介や鶏の料理、パスタやご飯ものまでいろいろ。もちろんアラカルトでも注文できるが、今回は「Spaecial Vesta」というコースを選んだ。

コースはラタトゥユに粉チーズをのせ炙った前菜からはじまり「自家製スモークサーモンのカルパッチョ」「神戸牛ローストビーフ×こぼれいくら」と続く。

いわゆる前菜だが、それぞれ十分なボリュームとインパクトがあった。カルパッチョはマンゴーソースやバジルソースを好きな塩梅にからめて、ローストビーフはたっぷりいくらを載せていただけばなんとも言えぬ口福。

フランベして仕上げる「Vestaオリジナルサラダ」は素材の良さがうかがえたし、「熟成大判タンの溶岩焼き」も熟成肉を看板にしているお店ならではのクオリティー。タンを熟成したものは初めていただいたが、よりまろやかでうま味も充実しており、この店を訪れたならぜひ口にしてほしい逸品だ。

メインディッシュの「薪火焼き熟成神戸牛ステーキ ロッシーニ仕立て」は焼くところを見せてもらった。

今、ニューヨークでも流行しているという薪焼きスタイルだが、火の強弱が不均等なだけに、焦がし加減や燻し加減は調理する人の腕前とセンスにかかっている。ここVestaではそこを熟練のシェフが見極め、強火の遠火で絶妙なミディアムレアに肉を焼きあげてくれる。

熟成肉は熟成の段階で水分が失われ硬くなりがちだが、薪火の遠赤外線効果なのか柔らかくしっとりした仕上がり。濃厚なうま味が口内にあふれる後をひく絶品料理だった。

ステーキを食べた後も「石焼きカルボナーラ」にデザートにとお腹も心も満足させてくれた「Spaecial Vesta」。

神戸付近にお住まいの方はもちろん観光などで神戸を訪れた方は、ぜひ思い出作りの一つとしてVestaの熟成神戸牛を味わっていただきたい。

薪火と熟成神戸牛 Vesta(ヴェスタ)
所在地:神戸市中央区下山手通2-12-16
電話番号:078-335-0107    
定休日:月曜(祝日は営業)
営業時間:ランチ11時30分~15時、ディナー17時~23時  
公式HP:https://www.italian-colore.com/

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