彫刻家の息子が小学校の図工で作った作品がSNS上で大きな注目を集めている。
「息子（小2）が小学校の図工で『家族』をテーマに作ったのがコチラ。
左からママ、自分、兄、パパ。
傑作だが、担任の先生の戸惑いは、推して知るべし。」
と件の作品を紹介したのは彫刻家の浅野暢晴さん（@asanonobuharu）。
粘土を彫刻して作られた四体の家族像はいずれも三本足で黒い模様…。画像はあくまで学校で作った作品を家で再現したものということだが、これは浅野さんが手がける異形の彫刻「トリックスター」の影響に違いない。
浅野さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「お父さんの仕事をリスペクトしてるとても素敵な作品だと思います😊
先生はかなり戸惑ったでしょうけど…(笑)」
「親をリスペクトしていなければ作らない作品だと思います。浅野さんて、素敵な作家さんだけでなく、リスペクトされる素敵なお父さんなんですね(^^)」
「担任『この作風…苗字…顔の印象…まさか…』」
「お父さんの仕事ぶりをよく観察しているのがわかりますね
ちゃんと異形のバリエーションやシチュエーションを学んでいます
ここまではっきり物語性のあるトリックスターは珍しいかも」
など数々の絶賛の声が寄せられている。
浅野さんにお話を聞いた。
ーーこの作品をご覧になった際のご感想をお聞かせください。
浅野：私自身、彫刻作品を制作する彫刻家です。息子はそんな私の作品をよく観察していたようです。とても上手に出来ていて、嬉しくなって思わずツイートしてしまいました。
ーーふだん息子さんの作品製作について指南されることはあるのでしょうか？
浅野：特に教える事はありません。作りたいものを好きに作ってほしいと思っています。
難しくて出来ないと言ってきた時や欲しい道具や素材がある時だけサポートしますが、一人でやっている時には特に口を出さずに好きなように作れるにしています。そんな中で私の作品を真似て作ってくれたのは、やっぱり嬉しかったですね。
ーー作品に対し、先生や同級生からどのような感想、評価があったかおわかりでしょうか？
浅野：まだ先生や同級生には見せていないそうです。見てもらうのが楽しみだそうです。
ーーこれまでのSNSのコメントや反響についてご感想をお聞かせください。
浅野：ほとんどの方が「とても良い」「可愛くて素敵」と言ってくれています。息子にそのコメントを伝えたら、とても嬉しそうでした。
◇ ◇
浅野さんの息子が父から芸術的才能を受け継いでいるのは明らか。今後この才能がなんらかの形で花開く日が来ることを願いたいものだ。
なお浅野さんは今年2月に茨城県石岡市の茨城県石岡市の常陸國總社宮の芸術工（わざたくみ）に就任。
1年間を通し、總社宮の境内で彫刻作品を展示する「いつもの祭り」という展覧会を開催している。歴史ある神社ならではの厳かな空気の中で浅野さんの作品にふれられるまたとない機会なので、ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
浅野暢晴さん関連情報
Twitterアカウント：https://twitter.com/asanonobuharu
常陸国総社宮：http://sosyagu.jp/
