テレアポとは「テレフォンアポインター」の略で、営業のための電話をかけ、訪問や商談などのアポイントを取る仕事です。テレアポ業務は、きつい仕事という反面、やりがいやメリットもあると聞きます。そこで新卒入社時にテレアポ業務を行っていた20代〜30代の会社員316人を対象に「新卒時のテレアポ実態調査」を実施したところ、約9割の人が新卒時代のテレアポ業務を「大変だった」と回答しました。その一方で、約6割が「テレアポを通して身につけたことが現在の仕事にも活きている」と回答したそうです。
株式会社RevComm(レブコム)が、2022年4月に実施した調査です。
はじめに、「新卒時代のテレアポ業務を振り返ってみて、大変だったと思いますか」と聞いたところ、69.0%の人が「非常にそう思う」、23.7%の人が「ややそう思う」と回答しました。また、「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人の「テレアポ業務が大変だった理由」については、「なかなか成果につながらなかった」(59.0%)、「モチベーションの維持が難しかった」(49.5%)、「ノルマのプレッシャーがあった」(42.3%)といった回答が続きました。
さらに、「わからない/答えられない」以外を回答した人からは、「大卒であまり電話の経験もなく、敬語も上手く使えず、ビジネスマナーが不足していたため。緊張していて相手の言葉もうまく聞き取れなかった」「対人ではないコミュニケーションが難しく感じた」などが挙げられたそうです。
続いて、「新卒時代のテレアポ業務をどれだけ意欲的に取り組んでいましたか」と聞いたところ、「かなり意欲的だった」(17.0%)、「やや意欲的だった」(36.1%)、「あまり意欲的ではなかった」(32.3%)、「全く意欲的ではなかった」(14.6%)という結果になりました。
また、「テレアポのモチベーションをどのように高めて(保って)いたか」については、「断られて当たり前だと割り切る」(46.2%)、「小さな目標を立てる」(32.0%)、「飲み会や趣味など、仕事の時間外にストレス発散を行う」(29.7%)、「同僚と仲間意識を持つ」(29.4%)といった回答が続きました。
「テレアポを通して身につけたこと(スキルやマインドなど)が現在の仕事にも活きていると思いますか」と聞いたところ、「ややそう思う」(44.0%)、「非常にそう思う」(20.5%)、「全くそう思わない」(12.7%)、「わからない/答えられない」(3.2%)という結果になりました。また、「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、「どのようなものが今の仕事にも活きていると感じていますか」と聞いたところ、「精神的なタフさ」(53.4%)、「ビジネスマナー」(52.0%)、「会話の中の切り返し力」(48.5%)、「相手のニーズを把握する傾聴力」(42.2%)といった回答が続きました。
さらに、「わからない/答えられない」以外を回答した人からは、「普段から会社に電話がかかってきても1番に電話をとるぐらいに電話に対して抵抗がなくなった」「仕事に向かう粘り強さ」などが挙げられたそうです。
最後に、「新卒がテレアポで成果を出すために、やっておいた方が良いことはありますか」と聞いたところ、「とにかく数をこなす」「様々なパターンのトークスクリプトを用意する」「正しい言葉遣いと柔らかい表現を身につける」「なぜ失敗したかを洗い出していく」「わからないことは聞く」などのコメントが寄せられたそうです。