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ペットにかける費用は年間いくら?「年間10万円以上」が4割 ペット高齢化で診療費増を見込む飼い主も

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全国の犬・猫飼育者1018人を対象に、ペットにかかる支出の金額を聞いたところ、4割の人が「年間10万円以上」と回答しました。2022年のペット関連支出が増えそうだと回答した人に増えそうな項目を聞くと、犬・猫飼育者とも「病気やケガの診療費」が最多となりました。ペットの高齢化などが要因と考えられるそうです。

アイペット損害保険株式会社が2022年3月に実施した調査です。

はじめに、「2021年におけるペット関連の年間支出合計」を聞いたところ、犬飼育者は「5万円以上~10万円未満」(29.6%)、「10万円以上~20万円未満」(24.4%)、「5万円未満」(23.5%)、「20万円以上~30万円未満」(14.2%)という結果になり、猫飼育者では「5万円未満」(36.9%)、「5万円以上~10万円未満」(31.8%)、「10万円以上~20万円未満」(19.4%)「20万円以上~30万円未満」(5.3%)という結果になりました。なお、全体としては「10万円以上」と回答した人が約4割を占めたそうです。

続いて、「ペット関連支出の中で一番支出額が大きいと感じるものはなんですか」と聞いたところ、「病気やケガの診療費」(犬飼育者:32.0%・猫飼育者:32.9%)、「フード・おやつ」(犬飼育者:23.9%・猫飼育者:43.3%)、「ワクチン・健康診断などの予防費用」(犬飼育者:24.1%・猫飼育者:14.3%)が上位に並びました。

「2021年のペット関連支出は前年比どうなりましたか」と聞いたところ、74.3%の人が「変わらない」と回答した一方で、「増えた」と回答した人は、犬飼育者が26.4%、猫飼育者が21.0%だったそうです。

また、「増えた」と回答した人に、「何にかける費用が一番増えましたか」と聞いたところ、犬・猫飼育者とも「病気やケガの診療費」(犬飼育者:62.4%・猫飼育者:45.3%)が最多となりました。

「どれくらい費用が増えましたか」と聞いたところ、「1万円以上~3万円未満」(犬飼育者:24.8%・猫飼育者:27.4%)が最多となり、以下、「5千円以上~1万円未満」(犬飼育者:14.8%・猫飼育者:22.1%)、「3万円以上~5万円未満」(犬飼育者:23.5%・猫飼育者:9.5%)と続きました。

さらに、「支出額が増えた理由」を尋ねたところ、全体では「在宅時間が増えたことで、以前よりペットを気に掛けることができる時間が増えたから」(33.2%)、「外出自粛等の影響で支出が減り、ペットに充てることができるお金が増えたから」(17.2%)となり、そのほかの回答として「医療費などのペットの病気に関連した支出の増加」「フードの値上げ」「ペットの高齢化に伴う支出」などの理由が挙がったそうです。

「2022年のペット関連支出の予測」については、「増えそう」と回答した人は、犬飼育者が32.9%、猫飼育者が22.5%でした。なお、全体では68.1%の人が「変わらなそう」と回答したそうです。

「増えそう」と回答した人に、「2022年のペット関連支出で増えそうなものはなんですか」と聞いたところ、「病気やケガの診療費」(犬飼育者:68.8%・猫飼育者:56.9%)が最多となりました。次いで「ワクチン・健康診断などの予防費用」(犬飼育者:11.8%・猫飼育者:12.7%)、「フード、おやつ購入費」(犬飼育者:6.5%・猫飼育者:22.5%)といった回答が続き、「一番支出額で大きいと感じる費用」と同じ項目が並んだそうです。

また、これらを選んだ理由としては、自由回答で「ペットの高齢化に伴う診療費増加」などが要因と考えられる回答が多く挙がった他、昨今の情勢から「物価の高騰」などを心配する声も挙がりました。

  ◇  ◇

調査を行った同社は、「長引くコロナ禍によって、生活スタイルが変化し、ペットと向き合う時間が増えたことで、ペットの体調や健康状態に目を向ける方が増えていることがうかがえます。また、年間支出の合計額が10万円以上と回答した方の割合も増加しており、ペットの健康に関連する支出の増加は、今後もペット飼育者にとって、懸念事項の1つとなることが予想されます」と述べています。

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