鬼才アニメ監督が子どもの頃に描いた漫画のクオリティに絶賛の嵐「やっぱり天才は実在した」

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「12歳頃に描いた漫画を発掘w」

『勇者王ガオガイガー』、『ベターマン』などのアニメ監督で知られる米たにヨシトモさん(@yonetanikantoku)が、子どもの頃に描いたというゴジラの漫画がTwitterで話題になっています。

『怪獣王ゴジラ』と、でかでかと書かれたタイトルに、ゴジラの横顔が描かれた表紙。すでに小学生とは思えないクオリティです。米たにヨシトモさんに聞きました。

漫画の中には、メカゴジラやキングギドラも登場。街が破壊されていく様子や、怪獣同士のバトルシーンがリアルに描かれます。

12歳の少年時代から、これほどまでにクオリティが高い作品を作れるとは…後に世に名をはせるアニメ監督・演出家となる米たにさんの類稀なる才能を感じずにはいられません。リプ欄にも絶賛のコメントが殺到しました。

「構図が良いなあ、3枚目の躍動感も凄い」
「やっぱり天才は実在するものだ」
「もう既に、演出の片鱗出てるの凄い」
「12歳でカット割りを書いてるのは凄い!子供の頃は概念に囚われずに好きな事はとりあえずやってみるから始まるので素晴らしい事ですね」
「うあぁ・・・・・読みやすい・・・。読み手への考慮がある・・・・」

それにしても、これだけ素晴らしい作品。表紙に『ゴジラシリーズ1』と書かれていますが、続巻などはあるのでしょうか…? 米たにさんにお話をおうかがいしました。

――ゴジラのリアルな描写に、好きという気持ちが伝わってきました。

米たにさん:小学生の頃から、集中したくて一人で怪獣映画を観に行くことが多く、帰宅してから漫画に描き起こすのが好きでした。オリジナルストーリーで勝手な解釈も入れまくって(笑)。

――やはりゴジラの大ファンだったのですね。ちなみに、表紙に「ゴジラシリーズ1」とも書かれていますが、続巻は?

米たにさん:続巻は記憶にないですが…。でも、実はその前にも何篇か描いているんです。怪獣や映画の解説も抱き合わせたシリーズだったと思います。

――当時、漫画はどのようにして描かれていたのですか?

米たにさん:寝る前に枕の上で硬めの本を敷いて、わら半紙に描いていました。下書きナシのボールペンで一発描きです。予算がなかったので…。

――書き直しせずにこのクオリティ!本当に凄いですね。コマや構図なども素晴らしいです。周囲からの評判もよかったのでは?

米たにさん:オリジナル漫画なんかもたくさん描いていて、学級新聞に載せたり、友人の誕生日プレゼントしていました。

――何か参考にしたり、絵や漫画の描き方の勉強はされていたのですか?

米たにさん:当時はネットもビデオもなかったので、映画のパンフレットや駄菓子屋のカードを参考にしています。でも、見ながら描くのは苦手で、結局は記憶を頼りに自分の解釈で描きまくっていました。自分ならこう見せたいという気持ちが溢れすぎてしまって、描かずにいられなくなるんです。漫画は独学ですが、手塚治虫先生や永井豪先生に多大な影響を受けています。でも、当時は自分の絵にコンプレックスがあって、漫画家になるのは無理かな…と思っていました。

  ◇  ◇

往年の巨匠漫画家に憧れ、これだけの技量もありながら、漫画家になることは無理かな…と子どもながらに思っていたという米たにさん。しかし、その後アニメ監督として才能を発揮、長年にわたり子どもたちに夢と希望を与え続けていることは、皆さんご存知の通りです。

そんな米たにさん、現在は監督業はお休み中ですが、ご自身が手掛けた『ガオガイガー』と『ベターマン』のクロスオーバー作品『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』の監修をされています。

「ネットで漫画だけでなく、完結した小説版も全話無料で読めるので是非ご一読ください」とのことです。

■米たにヨシトモさんのTwitterはこちら→https://twitter.com/yonetanikantoku

■『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』はこちら→http://www.gaogaigar.net/hakaioh/

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