滋賀の高級コロッケに連日注文が殺到「近江牛をここまで使うか!」「これはもう違う食べ物」

京都新聞社 京都新聞社

 滋賀県守山市水保町の精肉店「お肉のおかだ」が1月から販売を始めた「贅沢(ぜいたく)の極(きわみ)コロッケ」が人気を集めている。最上級の近江牛60グラムを大胆に巻き付けた“肉肉しい”一品でサイズも160グラムと食べ応え十分。コロッケで700円は高価に感じるが「これはもうコロッケとは違う食べ物」などと客からの評価も上々で連日注文が入る盛況ぶりだ。

 今回のコロッケは、創業者の父から長女の西川展世さん(48)が事業継承したのをきっかけに生まれた。原材料費が高騰する中、父の時代から販売していた国産黒毛和牛を巻いたコロッケを「思い切って最上級のものにしよう」と、A5等級の近江牛に格上げ。値段も規格外だが「原価ぎりぎり。食べて納得してもらえると思う」と確かな手応えを得たという。

 スライスしたウデ肉とモモ肉を偏らないよう巻くなど時間と手間がかかるが、一般家庭に身近な総菜を通して「地域の特産品の近江牛を手軽に食べてほしい」との思いがある。衣を付けてじっくりと8分間揚げて出来上がったコロッケは、近江牛特有のうま味と脂の甘みが口いっぱいに広がり、一個だけでも食卓の主役に躍り出る。

 発売後も評判をよび、県外から取り寄せる客がいるという。西川さんは「サプライズや自分へのご褒美など、いつもの食卓が少しでも華やかになれば」と話している。火曜定休。購入者は事前予約を推奨。同店077(598)1228。

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