みなさんは新卒に戻って、あらためて就職活動ができるなら、どんな会社や仕事を選びますか。働く女性725人に聞いてみたところ、約6割の人が「新卒で入社した会社に入りたくない」と答えたことが分かったそうです。なお、新卒時に重視していたのは「仕事内容」だったけれども、社会人を経験した今では「給与」を最重視するという傾向も明らかになりました。
キャリアデザインセンターが運営する女性の転職サイト「女の転職type」が行った「新卒に戻れるなら?今ならどんな会社、仕事を選ぶか」についてのアンケート調査です。2022年2月~3月に実施し、このほど調査結果が公表されました。
「新卒時に希望の会社に入れたか」を聞いたところ、「とくに希望はなく受かった会社に入った」(28.6%)が最多で、「希望する会社に入れた人(第一希望以下)」は54.4%、「希望した会社に入れず受かった会社に入った」は17.0%だったそうです。年代別では、「第一希望に入れた」と答えた割合が最も高いのは20代の29.4%で、30代20.9%、40代19.2%と比較すると1.5倍多くなっています。
「新卒時に配属された職種」を聞いたところ、1位「サービス・販売職」(35.2%)、2位「事務・経理・人事系」(27.2%)、3位「営業系」(9.7%)といった回答が続きました。また、「その職種が希望する職種だったか」については、「希望していた」(51.3%)、「当時、特に希望はなかった」(33.1%)、「希望していなかった」(15.6%)という結果となりました。
「もし新卒時に戻れるなら、新卒で入社した会社にもう一度入りたいか」と聞いたところ、1位「まったくそう思わない」(38.6%)、2位「どちらとも言えない」(20.4%)、3位「あまりそう思わない」(18.6%)、4位「ややそう思う」(12.0%)、5位「とてもそう思う」(10.3%)という回答があり、「入りたくない派」の人が57.2%と約6割を占めました。また年代別に見ると「入りたくない派」の割合は、20代が最も高く62.9%でした。
調査した同サイトは「新卒時に希望する会社や職種に約半数以上の人が就いているものの、新卒時に戻れるなら「違う会社に入りたい」と思う人が多いようです」と述べています。
「新卒時に重視していたことはなんですか」と聞いたところ、1位「仕事内容」(54.3%)、2位「勤務地」(40.7%)、3位「給与」(29.9%)といった回答が上位を占めました。
「もし新卒時に戻れるなら何を重視しますか」と聞いたところ、1位「給与」(58.8%)が最多でした。次いで、2位「仕事内容」(52.3%)、3位「成長できる環境」(29.9%)と続きました。年代別で見てみると、どの年代も1位「給与」(20代:63.4%、30代:62.3%、40代:54.3%)、2位「仕事内容」(20代:56.2%、30代:44.1%、40代:53.0%)は変わらずでしたが、20代は3位「社員の人柄」(29.9%)、4位「勤務時間」(26.8%)、30代は3位「成長できる環境」(29.5%)、4位「勤務時間」(24.5%)、40代は3位「成長できる環境」(37.0%)、4位「会社の将来性」(21.5%)を重視するという回答になったそうです。
「もし新卒に戻れるなら、どんな職種に就きたいですか」と聞いたところ、1位「事務・経理・人事系」(48.8%)、2位「企画・マーケティング職」(34.3%)、3位「クリエイティブ系」(31.0%)という結果になりました。また、その理由として、1位「長く働き続けられる」(51.0%)、2位「専門スキルが身につく」(50.9%)、3位「自分の性格に合っている」(50.1%)、4位「好きなことを仕事にしたい」(43.6%)といった理由が続きました。
「新卒時に入社した会社がその後のキャリアに影響するかどうか」を聞いたところ、「やや影響がある」(36.3%)が最も多く、以下、「とても影響がある」(29.0%)、「あまり影響はない」(17.5%)、「まったく影響はない」(12.3%)、「わからない」(5.0%)という結果になりました。
最後に、「就職活動時の自分にアドバイスするとしたら」と聞いたところ、以下のようなコメントが寄せられたそうです。
▽やりたい仕事に、新卒から正社員についておいた方がいい!(20代/事務・経理・人事系/大阪)
▽第一希望に限定せず、もっと幅広い業界に視野を広げてみて(20代/サービス・販売系/愛知)
▽気持ちだけで動かずに冷静に会社について調べたり分析したりする力を持ったほうがいい。長く続けられる仕事かよく考えてほしい(40代/事務・経理・人事系/石川)
▽周りに流されずにしっかり就職活動をして(20代/事務・経理・人事系/京都)
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【出典】
▽女の転職type
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-47/