ジャガーがへそ天に!動物写真家・岩合光昭さん、博物館で初の写真展 大湿原で捉えた野生動物たち

門倉 早希 門倉 早希

野生動物やネコの写真で世界的に知られる動物写真家・岩合光昭さんが、世界最大級の熱帯湿地・パンタナールで撮影した作品の展覧会が4月2日から、兵庫県の明石市立文化博物館で開催されている。

岩合さんは半世紀以上ネコを撮影し続け、NHKでは『岩合光昭の世界ネコ歩き』などの冠番組も持つ。近年はネコを題材とした映画でメガホンを取るなど、その活動は多岐にわたる。

今回の「岩合光昭 写真展 PANTANAL パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原」では、大部分がブラジルのパンタナールで撮った写真約100点を展示。世界でも希有なこの大湿原には多くの野生動物が生息しており、岩合さんもジャガーやカピバラをはじめとする多種多様な動物たちの一瞬を切り取っている。

約100点の作品は、穏やかなカピバラやオオアリクイといったかわいらしい動物や、ジャガーが獲物を捕らえる一部始終を捉えたものなど実に様々。動物たちの捕食姿や広大な緑の中に佇む姿は、現地でしか見られないショットだ。特に、この写真展の目玉である幅約2mのジャガーの巨大パネルを前にすれば、草木や土など自然の匂いまで感じられるような臨場感に圧倒される。また、被写体の中には絶滅危惧種に指定された動物も多く、彩り豊かな写真を大きなサイズで鑑賞できるのは貴重な機会となりそうだ。

岩合さんがこれらの写真を撮ったのは2015~2017年頃。今年で72歳を迎える岩合さんが、60代で5回ほどパンナタールを訪れたというからそのアクティブさに驚かされる。それぞれのパネル横には岩合さんによるキャプションが添えられており、撮影当時の情景に思いをはせながら鑑賞できるのも魅力だろう。

また、本写真展が博物館・美術館規模で開催されるのは今回が初。関西圏の人はまたとないこの機会をお見逃しなく。物販コーナーでは岩合さんが描いたイラストのスタンプ、サイン入りの写真集などが会場限定で販売されている。

5月22日まで(会期中無休)。観覧料は大人1000円、大高生700円、中学生以下無料。予約優先制で、予約は明石市立文化博物館の公式サイトより。

https://www.e-tix.jp/akashibunpaku/

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