「テレビの影から飼い主を監視するスミちゃんがモンスター過ぎてwww」とつぶやき、愛猫の写真をツイッターに投稿したサユヤスさん（@SHAKEhizi_BSK）。そこに写っていたのは、人気アニメ映画『モンスターズ・インク』に登場する一つ目のモンスター「マイク」みたいになった黒猫の姿！いったいこれはどうなっているのか！？無加工なのにすごい姿になってしまった猫ちゃんの真相について、飼い主さんに聞きました。
「ヤバい。エヴァの使徒かと」
「ヒッ！」「ヤバい。エヴァの使徒かと思った」
「だめだ どうなってるのか想像がつかない…」と、戸惑いと驚きのリプライが殺到した猫ちゃんの名前は、３歳になる黒猫の女の子、スミちゃん。加工ナシにも関わらず、なぜスミちゃんは一つ目のモンスターみたいになったのか！？プロの漫画家として別名義で活動する飼い主、サユヤスさんにお話を聞きました。
「一つ目の方が、猫の圧を感じました」
ーーテレビ画面に反射した姿…こんなに綺麗に左右対称になるんですね！
「テレビはハイセンスの６５インチで、フレームがまったくないタイプなのですが、最近買い換えたばかりなので、こんな風になるとは新発見でした。テレビが起動していないときは反射がすごくて鏡のようなのですが、猫の写真を撮るときに自分も映り込んでしまうことが多く、ヒヤヒヤしています（笑）」
ーーリプ欄には一つ目のキャラクター画像や、スミちゃんの一つ目姿のファンアートも寄せられていましたね。スミちゃんの一つ目姿を見たサユヤスさんのご感想は…？
「通常の二つ目で監視されているときより、一つ目の方が圧を感じました（笑）」
ーースミちゃん以外の猫ちゃん…サユヤスさんのお家で暮らすシバちゃん、リルちゃん、ピノちゃん、チャボくんもテレビに反射して一つ目姿になることはありますか？
「基本的にスミは飼い主を信用していないので、いつも物陰から飼い主を監視しているんです。でも他の猫たちは飼い主の動向を気にすることはないので、残念ながらあの状況になることがありません…」
ーーなんと…（笑）。普段のスミちゃんはどんな猫ちゃん？
「スミは、野良だった母猫との逃亡生活が他の子猫たちより長かったため、野性味が強く、猫は大好きだけど、人間のことはいまだに信用していません…。なので、エサ、おもちゃ、ブラッシングのとき以外は基本、飼い主でも触ることが難しいです。でもなぜかブラッシングのときだけは誰よりもゴロゴロ甘えて来ます。あと、猫砂で砂浴びをするところが面白いです（泣）」
ーーお掃除、お疲れさまです…。スミちゃんとチャボくんは血の繋がった兄妹なのだそうですが、スミちゃんたちをお迎えされたきっかけは？
「実家の庭に来ていた野良猫が子猫を４匹連れてきたのですが、そのうちの２匹がスミとチャボです。近所の方が野良猫にエサをあげていたのですが、その家では対処できないとのことだったため、母猫に避妊手術をした後、子猫たちの里親を探すことになりましたが、貰い手が見つからず、うちで引き取りました。無責任に野良猫にエサを与えることは絶対にやめてもらいたいです…」
ーー一つ目姿になっていたスミちゃんは撮影後どうなったのでしょうか？
「飼い主が何もしてこないと確認した後、そのままそこで寝ました…」
◇ ◇
一つ目モンスターみたいな姿になっていた黒猫のスミちゃんを始め、サユヤスさんのお家にいる計５匹の保護猫たちはみんな、「人間が無責任に野良猫にエサを与えたせいで増えた猫たち」なのだそうです。
「猫は野生動物ではなく、人間が管理しなくてはいけない生き物です。これ以上、行き場のない動物を増やさないためにも、無責任に野良にエサを与えないことはもちろん、地域猫の仕組み、ペット業界の裏側などに少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです」（サユヤスさん）
野良猫にエサをやるなら必ず、引き取る覚悟と責任を持つこと。猫や動物に対して無責任で身勝手な行動を取る不届き者は……一つ目姿の可愛いモンスターが監視していますよ。
