入社式は「オンライン」「リアル」どちらを希望?…「同期と一度も会ったことない」「直接会って話したい」の声も

20代の働き方研究所/Re就活 20代の働き方研究所/Re就活

4月に入社を控える新社会人はコロナ禍での就職活動となり、インターンシップや選考も、多くが「オンライン」での実施となりました。また、「内定式」も「オンライン」での実施を選択する企業が多く、「まだ一度も同期と会ったことがない」という人もいます。そのような中、入社式や新入社員研修について、「リアル」と「オンライン」のどちらを希望しているのでしょうか。

株式会社学情が2022年4月に入社を控える新社会人(以下、新社会人)を対象に、昨年12月に実施した調査では、入社式・新入社員研修は「リアル」を希望すると回答した新社会人が、7割を超えました。

「内定式もオンラインだったので、まだ同期と一度も会ったことがない」「面接が全てオンラインだったので、画面越しでしか社員の方とお会いできていない。直接会って話したい」「一緒に研修を乗り越えることで、同期のつながりができると思う」などの声が上がりました。入社式・新入社員研修を通して、会社の雰囲気を知ったり、同期や先輩、上司との人間関係を築いたりしたいという意向が伺えます。

入社式は「リアル」を希望する新社会人が7割超

入社式について、「リアル」開催を希望すると回答した新社会人が72.5%に上りました。「同期との親交を深めたい」「会社の雰囲気を肌で感じることで、業務にも慣れやすくなると思う」「面接が全てオンラインだったので、画面越しでしか社員の方とお会いできていない。直接会って話したい」「内定式もオンラインだったので、まだ同期と一度も会ったことがない」といった声が上がりました。直接顔を合わせることで、会社の雰囲気を知り、同期や先輩、上司との人間関係を築く、きっかけにしたいと考えていることが分かります。

新入社員研修は「リアル」を希望する新社会人が8割に迫る。理由は?

新入社員研修についても、「リアル」での実施を希望する新社会人が約8割となりました。「リアルのほうが質問をしやすい」「一緒に研修を乗り越えることで、同期のつながりができると思う」「実際に見て、実際に経験したほうが、早く仕事を覚えられると思う」などの声が寄せられています。

約7割の新社会人が、入社式や新入社員研修が「オンライン」のみだと不安を感じると回答

入社式や新入社員研修について、「オンライン」のみだと不安を感じると回答した新社会人が、67.3%に上りました。入社式や新入社員研修が「オンライン」のみでの実施の場合、不安を感じる新社会人が多いことが分かります。

入社式や新入社員研修が「オンライン」で実施の場合、不安な点トップは…

入社式や新入社員研修が「オンライン」で実施の場合、不安に感じる点は、「同期同士のつながりを持つのが難しそう」が79.0%で最多。次いで、「会社の雰囲気に慣れるのが難しそう」67.0%、「社内の人間関係を築くのが難しそう」65.9%と続きました。オンラインでは、人間関係を築いたり、会社の雰囲気を理解することが難しそうだと感じている新社会人が多いことが分かります。

<調査概要>
・調査対象:「あさがくナビ2022」会員
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2021年11月29日~2021年12月3日
・有効回答数:410名

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コロナ禍で「オンライン」でできることは急速に拡大しました。しかし、人間関係を築くには「リアル」で顔を合わせてコミュニケーションを取りたい、同じ体験を共有したいと考える新社会人が多いことが分かります。テレワークを導入する企業も、入社後一定期間は出社の機会を設ける企業が多い傾向ですが、中には入社する企業が「フルリモート」という新社会人もいるかもしれません。「オンライン」でのコミュニケーションは、どうしても「業務」に関わることに終始しがちです。良好な人間関係を築くためには、「趣味」や「休日の過ごし方」など仕事とは直接関わらないこともお互いに開示し、互いを理解する姿勢が欠かせません。「テレワーク」中心の企業では、「雑談を目的にしたMTG」を実施する企業も増えています。オンラインでもリアルでも「雑談」を上手く取り入れながら、まずは「自分のことを覚えてもらう」ことが、コロナ禍では求められているのかもしれません。

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