小学校低学年の子どもはどのくらいの時間を家庭学習にあてているのでしょうか。そこで、小学校1~3年生の子どもがいる世帯の母親1000人、父親800人を対象に「家庭学習についての調査」を実施したところ、子どもが家で学習するのは、週平均「5.7日」、1日の学習時間は「34.9分」だったことがわかりました。
公文教育研究会が2015年から継続して行っている調査で、今回は2021年11月に実施されました。
なお、週平均「5.7日」、1日の平均学習時間「34.9分」という小学1~3年生の子どもの家庭学習の頻度は、2019年の調査から継続して減り続けているそうです。(2019年:週平均「5.9日」、平均学習時間「37.1分」/2020年:週平均「5.8日」、平均学習時間「36.3分」)
「オンライン学習実施の状況」を聞いたところ、「学校主導も自主実施も行われている」(25.6%)、「学校主導のみ行われている」(14.2%)、「いずれも現在は実施していない」(42.5%)という結果でした。
また、「教育におけるICT(Information and Communication Technology:情報通信技術の略で、通信技術を活用したコミュニケーション)拡大の評価」を聞いたところ、「非常に好ましい傾向である」(7.2%)、「まあ好ましい傾向である」(36.6%)、「あまり好ましい傾向ではない」(7.7%)、「まったく好ましくない傾向である」(4.9%)という結果でした。
続いて、「家庭におけるスマート端末の所有と子どもが普段利用している端末」を聞いたところ、「ゲーム機」(48%)、タブレット(44.2%)、スマートフォン(29.8%)といった回答が続きました。
また、「家庭におけるスマート端末の利用実態」では、家にある端末では、「ゲーム」(56.9%)と「動画サイトの視聴」(39.7%)の回答が多く、学校配布の端末では、「学校や塾の宿題・課題」(51.2%)と「学習アプリや学習サイトの視聴」(40.9%)という結果だったそうです。
「テレビを見る時間」を聞いたところ、「全くない」(6.3%)と「30分未満」(17.5%)、「30分~1時間未満」(26.2%)、「1時間以上2時間未満」(29.0%)、「2時間以上」(15.7%)という結果でした。
また、「ゲームをする時間」については、「全くない」(20.7%)、「30分未満」(21.6%)、「30分~1時間未満」(24.6%)、「1時間~2時間未満」(18.8%)、「2時間以上」(9.0%)という結果だったそうです。
「家庭内学習の熱心さの変化」を聞いたところ、「前よりも、家庭学習に対して熱心になった」(9.8%)、「どちらかと言えば、前よりも、家庭学習に対して熱心になった」(41.4%)、「どちらかと言えば、前よりも、家庭学習に対して不熱心になった」(16.9%)、「前よりも、家庭学習に対して不熱心になった」(4.6%)という結果でした。
また、「家庭内学習の熱心さの変化のきっかけ」を聞いたところ、「自力で課題を解けるようになったから」(26.9%)、「学校の成績(テスト結果など)がよくなったから」(19.7%)、「勉強の面白さを覚えたから」(15.7%)、「学校の先生の影響」(15.5%)といった回答が続きました。
最後に「保護者の家庭内学習関与の状況」を聞いたところ、「平日の家庭学習の開始時間を把握している」(53.3%)、「その日にやった家庭学習の内容を終了後に確認している」(46.0%)、「子どもの学習を毎日促している」(41.5%)といった回答が続いたそうです。