小学校低学年のうちから、テストで高得点をとって勉強を得意に! 忙しくてもできる「家庭学習のサポート方法」

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小学校のテストは大人には簡単に思えるので、高得点が当たり前だとママは考えがちです。低学年の子どもが驚くような低い点数のテストを持ち帰ってきてしまい、ショックを受けたり厳しく叱ってしまったりするケースがあるようです。

テストで高得点をとれば、「やる気が出て」→「さらに成績が上がって」→「勉強を得意だと感じる」という好循環が期待できます。子どもが勉強を得意になれば、高学年になったら自ら勉強できるようになるかもしれません。

そのためには、低学年のうちから高得点をとって、勉強を得意に感じることが大切です。内容がむずかしくなる前の低学年なら、点数も上がりやすく、サポートするママの手間も小さいメリットもあります。テストで高得点をとるために、ママがなるべく手間をかけないでテスト勉強と毎日の復習をサポートする方法を紹介します。

テストはいつ? 空欄を作らない!  テストの基本を理解しよう

小学校低学年の子どもの多くは、テストの受け方や勉強のやり方をまだ理解できていません。

まず、成績を決めるときに、テストの点数が大きな影響を与えるという、テストと成績の関係から子どもに教えます。

いつテストがおこなわれるのか、テスト範囲はどこなのか把握することも大切です。高得点を目指して、テストの実施日に向けて準備をします。低学年だと、準備の必要性はおろか、テストの日時や有無すら、把握していない場合があります。テストに対する意識を高めて、テストがいつあるのか確認するように子どもに伝えましょう。

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息子の3年生の理科のテストで、記号を選択して答える問題をいくつも空欄にしていたので、「なんでもいいから、書かなきゃダメでしょ!!」と叱りました。すると、息子が「どれが正解か、自信がなかったから書かなかったの」と悪びれることなく言いました。正直なのはよいことだけど、テストを受けるテクニックってあるんだなと実感しました。(Oさん)

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低学年だと、分からない問題は選択式でも空欄で提出することはよくあります。もちろん、分からなかった問題のチェックと復習は必要ですが、テストで高得点をとるためには、空欄をつくらないことは大切です。

また、「分からない問題に悩んでいたら、最後の問題まで解くことができなかった」「早く遊びに行きたいから解き終わったら見直しをせずに提出してしまった」…のように、テストの基本とも言うべきテクニックをまだ知らなかったりできなかったりする低学年の子どもは多いでしょう。

空欄をつくらない、分からない問題が飛ばして分かる問題から解く、見直しをするなど、テストを受ける際のテクニックを身につけるだけで、低学年なら高得点が期待できます。

「解けない問題を、解けるようする」テスト勉強をラクにおこなう方法

テストの日時を確認したら、準備を始めます。テスト勉強はどのようにおこなえばいいのでしょうか。

低学年はもちろん、小学校高学年でも分からない子は多いです。実は、定期テストの勉強をどのように進めたらよいのか理解できていない中学生も少なくありません。テスト勉強とは、「解けない問題を、解けるようにする」が基本です。

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【1】分からない・覚えていないことを探し出す

学校で配布されるドリルなどの教材を見直して、間違えた問題、分からなかった問題を探します。学校のノートや、もしあれば授業でおこなった小テストも確認します。そのためには、教材や小テスト、プリント、ノートを日頃から管理する必要があります。これが低学年、特に男子にはむずかしいことです。最初から細かく仕分けするファイリングに挑戦すると挫折しがちです。できるだけ手順をシンプルにするには、ファイルを使用せず、教科別に分けたボックスに入れるだけをおすすめします。

もっと簡単に、科目を分けずに全て同じボックスに入れても構いません。低学年なら教材などの数もさほど多くないので、全科目まとめても、テスト前に探し出すのは大きな手間にはならないからです。

「なにが分からないのか、分からない」「どれを覚えていないのか、分からない」

そんな場合には、問題演習をしましょう。市販の教科書準拠教材や基本的な問題集でも、インターネットで無料公開されている教材でも構いません。

私がおすすめする無料教材は、こちらです。

▽東京ベーシックドリル
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/study_material/improvement/tokyo_basic_drill/

▽ちびむすドリル
https://happylilac.net/syogaku.html

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【2】分からない・覚えていないものを、勉強する

探し出した分からない・覚えていないものを、テストで出題されたら解けるように、勉強します。間違えた問題は解きなおし、覚えていない漢字などは練習して覚えます。解きなおすための方法は、問題をコピーしたり、問題文をノートに書き写したりなど、手間を惜しまなければいろいろな方法があります。しかし、家事や育児、仕事に追われるママですから、手間はできるだけかけたくありませんね。

私が試したなかで一番ラクだったのは、解答欄にポストイットを貼って空欄状態にする方法です。大小さまざまなサイズの違うポストイットを用意すれば、どのような解答欄でも隠しやすいでしょう。さらにもうひと手間かけられるなら、ポストイットを貼った状態でコピーしましょう。子どもがそのコピーに書き込んで解けるので、ノートを使う必要がなくなり、子どもが解きやすくなります。

毎日の復習は、ママが生徒、子どもが先生で授業内容を話すだけ

テスト前に慌てないためには、毎日の学校の授業を復習することが大切です。しかし、小学校低学年が一人で復習するのは、なかなかむずかしいことです。だからといって、毎日復習につきあうために、ママが学習机にむかう子どもの隣に座るのは、大変です。

できるだけ手間をかけずに、授業の復習を毎日おこなう方法、それは「子どもが先生役になって、生徒役のママに教えるつもりでその日の授業内容を話す」です。

そもそも勉強とは、インプットとアウトプットに分かれます。インプットは授業を受けたり教科書を読んだりするような知識を脳に入れることで、アウトプットは問題集を解くなど知識をつかうことです。

テストの点数を上げるには、インプットとアウトプットの両方が必要です。子どもが授業を受けることはインプット、その内容を話すことはアウトプットにあたります。子どもが授業でインプットした知識を、ママに話してアウトプットすれば、インプットとアウトプットがそろいます。

アウトプットにはいろいろな方法がありますが、話すだけなら、いつでもどこでもおこなえるので、低学年におすすめです。お風呂の中、おやつを食べるとき、習い事や買い物に行く際の車の中など、無理なく続けやすいときにおこないましょう。

伝える方が頼りなくても、心配いりません。話すことで、授業内容が子どもの脳の中で自然に整理されるからです。ママは生徒役に徹して、先生役の子どもの話す内容に気になる点があれば、質問をしましょう。質問にこたえることで、子どもの脳の中の整理はさらに進みます。

家庭学習のサポートは、早く始めるほどラク!!

子どもが小学校高学年になり、テストで点数が取れず、勉強嫌いになってから、ママがサポートを始めるのは大変です。子どもの第二次反抗期が始まると、ママの苦労はさらに大きくなるかもしれません。

思い立ったが吉日、気づいたときから家庭学習のサポートを始めましょう。あとになればなるほど、内容がむずかしくなって、ママの手間も大きくなります。いつだって、今が一番、簡単です。

テストで高得点をとる成功体験を低学年から積み重ねれば、勉強を得意に感じて、高学年や中学生になったら自ら勉強することが期待できます。家庭学習を自立しておこなうようになれば、ママも安心できますね。そのための種まきともなる、テスト勉強と毎日の復習のサポートを始めませんか。

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