ウクライナ人の神職による御朱印がSNSで話題に 「1日も早く、平和な生活に戻ってほしい」

門倉 早希 門倉 早希

ロシアによるウクライナへの侵攻を受けて、日本の神社で神職を務めるウクライナ出身女性のSNSへの投稿が話題を呼んでいる。24日に「私たちも自分達にできることとして、これからも日本の、世界の、そして今は特にウクライナの平和を祈ってまいります」と御朱印の写真を添えてつぶやいていた。御朱印には平和を願う気持ちを込めて、ウクライナ語で「ウクライナに栄光あれ」、英語で「ウクライナとともに」としたためられていた。

女性は埼玉県上里町の上里菅原神社で、宮司・梅林正樹さんの妻・テチャナさん。ウクライナの大学で日本語を専攻。そこで講師をしていた留学中の正樹さんと出会い、結婚を機に13年前に来日した。その後、2020年に神職の資格を取得し、ウクライナ語の御朱印を始めていた。親戚がいる母国ウクライナが侵攻されていることに「本当にショックを受けました」と胸を痛めている。

このテチャナさんの投稿には、
「御朱印を頂きに伺いました。ご家族、ご友人のご無事とウクライナに平和な春が訪れることを祈っています」
「力強い御朱印のメッセージが、どうかウクライナの皆様にも届きますように」
「一刻も早く平和を取り戻し、普通の日常生活が送れるよう、心から願っております」
と、平和を願う人たちからのコメントが相次いだ。

また、テレビでテチャナさんの「世界平和を望んでいる。1日も早く、平和な生活に戻ってほしい」という願いが紹介され、御朱印は瞬く間に話題に。ボランティアで「上里菅原神社」を手伝う人によると、現在多くの人が御朱印を求めて同神社を訪れており、テチャナさんと正樹さんは一人でも多くの方にと、対応に追われている。

御朱印の郵送対応は不可。御朱印の受付時間などは「上里菅原神社」の公式サイトにて。また、同神社の社務所ではウクライナへの募金も受け付けている。

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