富山の冬の風物詩「雪と汗のひとかき運動スコップ」がSNS上で大きな注目を集めている。
「交差点でよく設置されている冬の風物詩『雪と汗のひとかき運動スコップ』。土木センターの資料によると小中学校付近に置かれているケースが多い。」
とその模様を紹介したのは富山県を拠点とする映像制作会社、とやまソフトセンターのXアカウント(@t_soft_center)。
「歩道除雪等に御協力下さい。みんなでひとかきやらんまい」と書かれたボックスの中に設置された2つのスコップ。道行く人々が協力してこのスコップで除雪することで降雪時の交通を維持しようということだろう。
雪国らしいこの取り組みについて、投稿したとやまソフトセンターのX担当社員に話を聞いた。
ーー富山ではひとかき運動はお馴染みのものなのでしょうか?
担当:「雪と汗のひとかき運動」とは、交差点やバス停、学校の周辺などにスコップを常備し、地域住民や通行する人々に協力を求めるものです。行政の除雪機械だけではカバーしきれない歩道などの雪かきを目的に、2004年度に富山市内23か所で試行的に設置されました。翌年には県内100か所に拡大し、現在では県内150か所以上に置かれているそうです。
同様のものが福井県や岐阜県でも導入されていると聞いたことがあります。積雪時の雪かきは日常の光景ですが「ひとかき運動スコップ」を使用しているか、という点まで注目したことがないので、どの程度人々に浸透しているかは不明です。
ーーひとかき運動に関する個人的な思い出やエピソードはありますか?
担当:社内で使った経験があると話したスタッフに聞いたところ、交差点の横断歩道を渡ろうとしたが雪山状態で先に行けなかったため、近くにあったこのスコップを使った、とのこと。学生や公共交通を使っている社会人に使用経験者が多いのではないかと思います。
地域住民がこのスコップを使って一斉に雪かきをするような運動ではないので、取り立てて面白いエピソードはないのですが、このスコップが威力を発揮したのは2021年1月の豪雪時です。あちこちで車が雪にはまり動けなくなりました。特に交差点はスタックしやすいため、近くに設置されていたひとかき運動スコップで車の脱出を図る人々の姿を何度も目撃しました。
ーー投稿に大きな反響がありました。
担当:「このスコップ誰も持って行かないのが不思議」という感想を持った人が数名いました。もしかすると年に数本、誰かに持ち去られたスコップを県が補充しているのかもしれないですが、実態は不明です。
雪国に暮らす人にとってスコップは冬の生活に欠かせない大切な道具であり、オーバーに言えば神聖さをまとっています。それを持ち去ると皆が迷惑しバチが当たるという無意識が、人々の細胞に刻み込まれているのではないでしょうか…、無理がありますね。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「『交差点でよく設置されてる冬の風物詩』良い文化だ、あれば自分もやりそう。」
「雪国の除雪スコップは軽いプラスチックのイメージがありますが、こちらは金属なんですね。あまり除雪されてなくて硬くなってる場所をやって欲しいの意味もこめて金属なんですかね?」
「一昨年の12月に富山行ったら、これがあってビックリした(思わず写真撮った)」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。調べたところ北陸など降雪の深い地域では同様の運動がおこなわれているようだ。読者のみなさんはひとかき運動に参加したことがあるだろうか?
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