独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2019年から2021年にかけてテーブルタップや延長コードによる発火事故が増加しているそうです。テレワークの普及・増加により、配線器具の使用が増えたことが関係しているといいます。
同法人に通知のあった製品事故情報のうち、2016年から2021年の6年間に配線器具の発火事故は250件ありました。2019年までは減少傾向でしたが、それ以降は2年連続で増加傾向を示し、2019年23件から、2020年は26件、2021年は32件となっていました。製品別に事故発生状況をみると、テーブルタップ・延長コードが上位を占めていることが分かりました。
また、使い方や設置状況が関係する事故96件について発生状況をまとめると、「ほこり、水分の付着によるトラッキング現象の事故」が最も多く発生していたといいます。
同機構は事故を防ぐため、以下のようなポイントに気をつけてほしいと呼びかけています。
▽電源プラグやテーブルタップ及びコンセントの差込口などにほこりがたまらないよう掃除する。
▽テーブルタップやコンセントの差込口などに、水分やアルコールが付着しないよう注意する。
▽変形した電源プラグを使用しない。
▽電源コードを引っ張る、机や椅子の脚で踏むなど、無理な力を加えない。
▽接続可能な最大消費電力を確認し、これを超えるような使用をしない。
また、コンセントや電源タップ周辺の清掃の際は「水分やアルコールなどが入らないよう、『から拭き』で行ってください」とも注意しています。
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同機構では、ホームページで製品事故に特化した検索サービス「SAFE-Lite(セーフ・ライト)」を提供しています。製品名を入力すると、関連する事故の情報が表示されるそうです。
▽SAFE-Lite(セーフ・ライト)
https://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/safe-lite.html