「バレンタインチョコ作りました」と、Twitterユーザーでモデラ―のはんちょー(@hancho_3142)さんが公開した一枚の画像が5万近いいいねを集めています。荒廃した大地と朽ち果てた戦艦を正面からとらえたエモいカット。ガミラスの攻撃を受けた人類を救うべくイスカンダルへ旅立った昭和の名作アニメ「宇宙戦艦ヤマト」をワンシーンを見事に再現した逸品に、SNSでは「神チョコ」「食べるのがもったいない」と称賛が相次いでいます。制作者に聞きました。
昭和アニメの傑作「宇宙戦艦ヤマト」。ガミラス帝国の攻撃を受け、滅亡まであと1年と迫っていた人類を救うために謎の星イスカンダルへ向かうというストーリです。ヤマトは、九州沖に沈んだ日本海軍の戦艦大和を艤装して建造されたという設定です。
はんちょーさんのチョコ、もとい作品は、ガミラスの遊星爆弾のため蒸発し赤茶けた海底と廃墟のような戦艦大和を再現したもの。大和が崩れ落ち、そこからヤマトが発進するという胸躍る展開を思い出したのでしょうか、「さらばーちきゅうよー」「木星基地から超大型ミサイル接近中!」「船体起こせ!艤装解除!」「波動エンジン点火10秒前。フライホイール接続、点火!ヤマト発進!」と応答が相次いでいます。皆さん、コメントがガチすぎる…。
13日からバレンタインデーにかけて制作したというはんちょーさん聞きました。
ー「食べるのがもったいない」「神チョコ」などの称賛のコメントが相次いでいます
「使ったチョコレートは600グラム程度です。主砲の砲身部分はルーベラというブルボンのお菓子を使用しています。台座は100均で売っている縁が黒のすのこ付きそば皿を使用してます。作業はエアコンを切って部屋で10時間ほどです。冷え性なのでキツかったです」
ー荒廃した地上と戦艦大和がエモいです
「普段から模型を作っていたので同じ要領でできるかなと思っていたのですが、いざやってみると割れたり溶けたりとチョコならではの難しさがありました。溶かしたものと削ったものが混ざると質感がバラバラになってしまったことも苦戦のポイントでした。ドライヤーで表面を溶かしたりもしましたが砲身が溶けてしまい、最終的にココアパウダーを上からかけることで質感の統一に成功しました」
ー第一艦橋やレーダーなどの細部も雰囲気があります
「モデラーの端くれとしてディテールはこだわって作ったのでそこを見ていただけると嬉しいです。艦橋などの構造物は割った板チョコを積み重ねておおよその形を作り、その上から溶かしたチョコでコーティングして形を整えました。レーダーなどの細かな構造物は模型と同じ要領で、チョコを削って作った細かなパーツを溶かしたチョコで接着するという手法で作っています、副砲も同じくですが主砲の砲身だけはブルボンのルーベラを使い、周りをチョコでコーティングしてます」
ー発進したヤマトはガミラスのミサイルを打ち落とし、イスカンダルへの長い旅路につきます。名場面に皆さん胸躍らせているようです
「まさかここまで伸びるとは思ってもいませんでした。驚きと同時にヤマトネタがここまでの反響を得られたのはファンとして嬉しい限りです」
気になるヤマトですが現在は冷蔵庫に待機中。はんちょーさん一人では食べるのはきついので、友人を呼んで完食するとのことです。