コロナ禍をきっかけに本格導入されたテレワーク。みなさんはちゃんと働いていますか? 現在テレワークをしている男女1160人にを対象に「テレワーク中の過ごし方」に関する調査を実施したところ、6割以上の人が「テレワークでの勤務中、会社に言えないような過ごし方をすることがある」と回答していたそうです。
チャットボット関連のサービスなどを手掛けるチャットプラス株式会社が2021年12月に行った調査です。
テレワークでの勤務中、会社に言えないような過ごし方をすることが「ある」と答えたのは64.5%。具体的にどのような過ごし方をしているのか聞いたところ、「音楽や動画などを流している」(54.4%)が最も多く、次いで「テレビをつけている」(52.9%)、「ネットサーフィンしている」(47.1%)、「実働時間も休憩している」(41.6%)、「途中で外出している」(29.1%)、「副業の仕事をしている」(7.5%)、「飲酒している」(7.0%)と続きました。過ごし方について、以下のようなコメントが寄せられたそうです。
【音楽や動画などを流している】
▽自室でテレワークしていることもあり、つい気が緩んでしまう(20代/男性/埼玉県)
▽自分の業務をこなせばバレないから(30代/女性/愛知県)
▽周囲の目もなく、職場ではできない息抜きを自由にとりたいと思うから(40代/男性/東京都)
【テレビをつけている】
▽仕事スイッチが入らず、しなければならない仕事もそこまでないから(20代/女性/大阪府)
▽家にいるいつもの感覚でついついやってしまう(30代/男性/愛媛県)
▽誰にも監視されていない(50代/女性/奈良県)
【ネットサーフィンしている】
▽慣れもありますしテレワーク中だと時間を弄びがちなので(30代/男性/埼玉県)
▽業務の空いた時間に、退屈しのぎで行ってしまいます(40代/男性/東京都)
【実働時間も休憩している】
▽自宅で仕事をずっとしていると、気分転換も兼ねて、という気持が出てくる(30代/女性/大阪府)
▽休憩したタイミングで、休憩から戻れなくなる(40代/男性/茨城県)
「テレワークを続けている中で感じるようになった課題」を聞いたところ、「仕事への集中力の維持」(54.0%)という回答が最も多く、次いで「従業員同士のコミュニケーション」(48.1%)、「出社している従業員との情報格差」(26.0%)、「オンライン会議の効率」(16.3%)と続きました。
また、「それらの課題はどのようにして改善できたか」を聞いたところ、「他の従業員と積極的にコミュニケーションを図るようにした」(37.3%)が最多回答に。次いで「自宅のテレワーク環境を整えた」(34.9%)、「ビジネスチャットやオンライン会議ツールなどを新たに導入した」(24.3%)と続いた一方で、2割の人が「改善できていない」と回答したそうです。
「改善を図ってもまだ不便なことや不満なことがあるか」と聞いたところ、「大いにある」(21.4%)、「少しある」(51.4%)、「あまりない」(23.3%)と、7割以上が、改善を図っても不便さや不満を感じていることが分かりました。さらに、「大いにある・少しある」と回答した人に「不便さや不満を感じるのはどのようなことですか」と聞いたところ、「従業員同士のコミュニケーション」(42.8%)、「自宅のテレワーク環境」(42.6%)、「出社している従業員との情報格差」(31.7%)といった回答が続きました。具体的には以下のようなコメントが寄せられたそうです。
▽コミュニケーションが大いに不足しているが故のトラブルなど(20代/女性/兵庫県)
▽ホワイトボードなど使ったブレインストーミングができない(30代/男性/東京都)
▽オンライン会議がスムーズにできない時がある(40代/女性/秋田県)
▽孤独感解消や業務の進行に関して、より活発に情報交換しないといけない(40代/女性/神奈川県)
▽取引先への進捗の報告、特に資料提示と説明(50代/男性/東京都)