東京に今後もずっと住みたいと思っている人は、どのくらいいるのでしょうか。東京都が18歳以上の都民に「あなたは、東京に今後もずっと住みたいと思いますか」と聞いたところ、7割近くの人が「住みたい」と答えたのに対し、「住みたくない」と答えた人は1割であることが分かったそうです。
2021年9月10日~10月3日の期間で、郵送またはインターネットを使った調査を実施し、1849人から回答を得たといいます。
「あなたは、東京に今後もずっと住みたいと思いますか、それとも、住みたくないと思いますか」と聞いたところ、「住みたい」と答えた人は68.1%で、過去の調査結果と比較すると、昨年の70.0%より2ポイント減少しました。また、「住みたくない」と答えた人は10.0%だったそうです。
「住みたい」と答えた人に、その理由を尋ねたところ「交通網が発達していて便利だから」(80.9%)と答えた人が最も多く、次いで「東京に長く暮らしているから」(54.8%)、「医療や福祉などの質が高いから」(36.7%)、「文化的な施設やコンサート・スポーツなどの催しが多いから」(27.3%)と続きました。
また、「住みたくない」と答えた人にも、理由を聞いたところ「生活費が高いから」(63.6%)がトップ。次いで「人や車が多過ぎるから」(57.1%)、「住宅が狭い・密集しているなど住宅事情が悪いから」(46.2%)、「通勤・通学ラッシュがひどいから」(31.0%)、「緑や公園などの自然が少ないから」(27.2%)という結果になりました。
エリア別にみると、特に大きな差はみられないようですが、性・年齢別にみると、「住みたい」と答えた人は70歳以上の男性が85.5%、女性が81.9%と男女とも8割台と多くなっているそうです。
住居形態別にみると、「住みたい」と答えた人は「持家(計)」(73.2%)が多く、「持家以外(計)」(58.0%)よりも15ポイント高くなっていました。
東京生まれか否か別にみると、「住みたい」と答えた人は「東京生まれの人」(75.3%)で、「東京生まれ以外の人」(61.8%)よりも14ポイント高くなっていました。
また、東京居住年数別にみると、おおむね年数が長いほど「住みたい」が増加する傾向があり、「30年以上」(76.9%)が多くなっているそうです。