1月23日に御嶽海の優勝で幕を閉じた2022年の初場所。開催されていた国技館の売店で販売していたあるモノが「かわいい!」と話題になりました。こちらの販売元に話を聞きました。
そのあるモノとは…ゆる~い表情がなんともかわいい力士の形をしたかまぼこ!
「かわいい」「まわし!」「通販があれば大人買いします!」「名古屋と福岡で食べて美味しくて可愛かったので友達や親戚に配りました!」「手描きなんですね!みんな顔が違う」と、とにかく「かわいい!」の声がたくさん届いている様子。
こちらをツイートした力士かまぼこさん(@homafoods_jp)にお伺いしたところ、販売元の株式会社ホーマフーズ(愛知県・名古屋市)社長の堀川学さんがお答えくださいました。
――タイムラインを流れてきた大量の力士かまぼこに思わず手が止まってしまいました!こちらを企画開発された経緯などを教えてください。
Twitterプロフィールにも書いてあるのですが、「日本の国技・相撲の魅力を伝えたい!」という思いと、弊社オリジナルの商品が作りたかったからです。名古屋場所で相撲協会さんと仕事で繋がりがあるため思いつきました。
パッケージ裏に“かまぼこ”の秘密が…
――力士かまぼこについてツイートされていた方々が、パッケージ裏に書かれていた<相撲用語まめ知識>に、「なるほど~」と感心しておられました。
「かまぼこ=怠ける力士のこと」というのは商品が完成してから知りました。キャッチコピーはパッケージのデザイナーが考案したものです。
<相撲用語まめ知識>
【かまぼこ】稽古をさぼっていること、またはさぼっている力士のこと。稽古場で他の力士が汗を流して稽古しているとき、隅の板壁に背をもたれて休んでばかりいる状態。その姿がまるで板に貼りついたかまぼこのようであることから、さぼっていることを「かまぼこ」と呼ぶようになった。(力士かまぼこパッケージ裏より)
――社長も初めてお知りになったんですね!「かまぼこ」に相撲用語でそんな意味があったなんて私も初めて知れて面白いです!リツイートなどで、たくさんの方が力士かまぼこをアレンジして食べているのも拝見しました。
購入してくださった方がいろいろな料理に使ってくださって本当にうれしいです。どんな料理にも合うと思いますのでぜひお試しください。
――2021年7月の名古屋場所から、毎場所個数限定販売されたそうですが、購入された方々の反応はいかがでしょうか?
お客さんの感想や反応はとてもいいです。「かわいい」との声を一番多くいただいております。昨年の名古屋場所では赤味噌ちゃんこやきしめんの中に、九州場所では塩ちゃんこの中に力士かまぼこを入れて販売しました。名古屋場所では名古屋名物「つけてみそかけてみそ(ナカモ)」とのセット販売などもしたんですよ。
――ちなみに、かまぼこにお味噌をつけて食べるのは名古屋では一般的なのですか?
一般的…だと思います。が、味は人それぞれの好みなのでなんとも言えません(笑)。
――今後、力士かまぼこを買い求める方々へ何かメッセージなどあればお願いします。
今のゆるかわいい力士かまぼこから本当にかわいいものに変更しようか考え中です。ただ、今の力士かまぼこもすごく好評いただいているので迷っています。かまぼこはどんな形のものも作れるので、力士以外にもいろんな展開を考えています。こんなものがあったらいいなというご意見があれば是非お寄せください。
◇ ◇
ユニークなパッケージにも「なるほど~」と頷いたのですが、「これを食べて怠け心に打ち勝って!」という強気なメッセージとゆるかわな力士とのギャップもたまりません。そのまま焼いて…はもちろん、うどんやお鍋に入れても美味しそうです。力士かまぼこ(赤味噌付き)3個入り500円(2022年1月時点)は、1月30日に行われる「栃煌山断髪式」で約200個を国技館1F(予定)にて販売。3月の大阪場所でも販売予定です(Web販売は未定)。
■力士かまぼこさんTwitter https://twitter.com/homafoods_jp