元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は年間500杯以上も平らげるラーメン通で、「ラーメン刑事」のYouTubeも配信している。今回、小川氏が紹介するラーメン店は滋賀県にある。近畿地方では、全国区となった和歌山ラーメンをはじめ、奈良県の天理ラーメン、兵庫県の播州ラーメンといったご当地ものも注目されているが、ラーメン激戦区である京都府の隣、まさに「穴場」といえる滋賀県の守山市にある店をリポートする。
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今回ご紹介する店は、鶏そば専門店「麺や結(むすび)」。店主の太田直慶さん(44)は、あの「ラーメンの鬼」佐野実さんの弟子である「天下ご麺」の藤井英次さんのもとで修行し、店主になって7年目になる。
「全部乗せ鶏そば」(税込1050円)をいただきました。黄金色のスープに、大きめの豚バラチャーシューが3枚。小松菜、中央に白髪ネギに唐辛子がかけられている。一見して、超濃厚スープに見えるが、一口目「えっ」。意外とあっさりスープ。スープは、京赤鶏と水だけで作っている。季節によって違いはあるが、6~8時間は煮る。
返し(※スープで割る前のタレ)は、「白醤油に鰹、昆布と、あと少しですが、それ以上はちょっと…」と太田さん。白醤油を使うのは、スープを濁らせないため。濃厚に見えて、そうでないのも、返しに秘密がありそう。
麺は、京都の老舗製麺所「棣鄂(ていがく)」で作られている。低加水の細麺で歯切れも良く、スープとの相性も文句なし!味はもちろんだが、色合いも良く、ビジュアル的にもgoodである。
とにかく、仕事が丁寧であり、ラーメンへの愛情を感じられる一杯である。ラーメンの鬼の孫弟子だけあると、30年以上前に初めて食べた神奈川県・鵠沼海岸の「支那そばや」(※佐野氏が創業した店)を思い出した。
【取調メモ】
店 名・鶏そば専門店「麺や結」
住 所・滋賀県守山市勝部3丁目8-24
営業時間・午前11時~午後3時
定休日・水曜日
スープ・京赤鶏と水だけでの鶏白湯
麺・低加水の細麺
【YouTube「ラーメン刑事」チャンネル】
https://youtube.com/channel/UCMRGHBVMiw-YE-qaNW5tHgA