京和菓子のポップなデザイン性がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは
「100年ぐらい前にデザインされたものです。かわいくて愛らしい。」
と雪だるま型の干菓子の画像を紹介した吉村良和さん(@yoshimura0303)の投稿。吉村さんは京都で1803年以来の伝統を持つ和菓子店、亀屋良長の8代目店主だ。
100年前というと大正時代。漫画「鬼滅の刃」の時代設定がちょうどこの時代だが、そんな昔からこんなにポップなデザインのお菓子があったとは……。吉村さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「100年前とは思えない位モダンです✨」
「昨日届きました⛄️❄️
100年前からのデザイン!!!
素敵ですね✨かわいくて食べるのを躊躇してしまいます😆」
「崎陽軒の醤油さし思い出したw
#ひょうちゃん」
「100年前も今も100年後もずっとこの可愛さでみんなを癒すのでしょうね✨
ほっこりしました☃️」
など数々の驚きと絶賛のコメントが寄せられている。
吉村さんにお話を聞いた。
--このお菓子はなんという名前なのでしょうか?
吉村:雪こんこというお干菓子になります。雪のようなふんわりした口当たりを作るため、また雪らしい色合いを再現するため、通常の落雁の生地に和三盆糖を合わせて調製してます。
--このお菓子のデザインが誕生した経緯などはおわかりになるでしょうか?
吉村:細かなことはわからないのですが、高祖父の頃から代々伝わっているデザインです。
--このデザインについてのご感想をあらためてお聞かせください。
吉村:京和菓子のデザインにはけっこうゆるキャラ的なものが多いんです。俵屋宗達から始まる琳派の絵にも犬や虎などを可愛らしく描いたものがありますが、そういった影響もあるのでしょうか。
亀屋良長ではこの雪こんこ以外にも伝統的な京和菓子の持つポップさ、可愛らしさをクローズアップした商品を多数作っています。
--これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。
吉村:多くの方に「かわいい、かわいい」と言っていただきました。SNSを通して京和菓子の魅力の一面を知っていただくことができ嬉しいです。
◇ ◇
日本人のゆるキャラ好きは今も昔も変わらないということか。吉村さんのお話を聞いて京都文化の奥深さの一端に触れた気がした。
なお、今回話題になった雪こんこは1月半ばまでの季節限定商品。お求めになりたい方は亀屋良長の店舗かオンラインショップをチェックしていただきたい。
亀屋良長 関連情報
所在地:京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
吉村良和さんTwitterアカウント:https://twitter.com/yoshimura0303
公式サイト:https://kameya-yoshinaga.com/
暦(雪こんこ)商品ページ:https://kameya-yoshinaga.com/?pid=95683662