いつ泣き出すかわからない、そして泣いてしまったら止めることができないかもしれない赤ちゃん。そんな赤ちゃんを連れて、できれば電車に乗りたくないと思っているお母さんも多いことでしょう。静かにしていてほしい、誰かが迷惑に感じたらどうしよう…そんな思いで、ちょっとしたことに「すみません」の言葉を何度も発してしまうことも。そんなお母さんたちに優しくなろうぜ、というツイートが話題になりました。
「おchogoさん(@chogo2009)」は、電車の中で赤ちゃん連れのお母さんの隣に座りました。生後半年くらいだったというその赤ちゃんは、お父さんと間違ったのか、ニコニコしながらおchogoさんに手を伸ばしてきます。その様子にお母さんは「すみません」と何度も頭を下げました。
そんなお母さんに、おchogoさんは「いえいえ、これ位が大変だけど一番可愛いですよね。ウチなんか反抗期で口もきいてくれません」と存在しない娘の子育て話で乗り切ったことをツイッターで報告。さらに…
「今日もそうだけどさ。
公共の乗り物にいる、赤ちゃん連れのお母さん、周囲に配慮してビクビクしてるから。
みんな優しくなろうぜ。
赤ん坊と、老人は
いつか来た道、いずれ行く道だ。」
と呼びかけました。このツイートに「子育てした事があるかないかよりも、想像力と気遣いが大切なんだなと思いました 素敵!!」と瞬く間に最初のツイートは21.8万以上の“いいね”がつく大反響になりました。
「またわかったような事を他人に話す子育てした気おじさんの話かと思ってたら全く違う話で全私が泣いた」
「素晴らしいです。子供がいないのに、子連れに優しくできることが尊敬です。私は2人いるけど独身時代は子供が嫌いで優しく出来なかったから 基本的に優しい人なんでしょうね」
「ほんと、公共機関withベイビーは緊張しまくってますからね。もう私もよそのベイビーをあやす側になりましたから、見習いたいと思います。」
「皆、おchogoさんみたいな優しい気持ちがあれば良い社会になるのになぁ」
「飲食店や公共交通機関の赤ちゃん連れママはなんか『すみません』が多いですよね こういうママには、『子供は泣くのが仕事。立派に仕事頑張ってるじゃないですか』と言ってやりたい」
「こういう嘘はついて良いと思うのよ」
「子育てママにとってまさに神対応\(*´˘`*)/♥ あたしも子供が小さい時は子供嫌いの人も居るから、電車鉄道車両なんか乗れなかったな…」
実際に「保育所にでも行ってろ!!」と怒鳴られたことがある人や「うるせぇ!子供黙らせろ」と言われたことがある人のコメントも寄せられました。公共の場所に行くのは怖いけれど、おchogoさんのような人がいてくれたらホッとしますという言葉に「みんなお母さんの味方になろう!」とおchogoさんは返答しています。
実家を中心にして近所に2人の妹さんがいるおchogoさんは、「電車で隣になったお母さんに『息子、娘が一人ずついる』という設定にして、男の子と、女の子の子育ての苦労の違いなど話しましたが、それは妹たちからの、甥っ子と姪っ子の子育ての苦労の受け売りです」と話します。
「お母様が何度も謝られるので、『うちの子なんか小学生になったと思ったら、あっという間に大きくなって、最近は口もきいてくれないんだから』みたいに『自分も子育て経験者だから気にしないで下さい』オーラを出しました。」
また、子どもがいるかのように話すことについて「赤ちゃんとは、よく目があったりニコニコされたり、手を振られたりするので振り返すことも。お母様方から会釈されたりすると、不審人物に思われない様に『いやウチの子の小さい頃を思い出して』みたいに言うことが多いです」とおchogoさん。
思春期の子どもの話はまるっきり想像というわけではなく、姪っ子さんが思春期の頃にしばらく口を聞いてくれなかったことも経験しています。「今は普通に好きなアニメやアイドルの話をしてくれます」と共通の話題もあり、一緒に過ごす時間を楽しんでいるそう。また、今回のツイートがバズったことで、姪っ子さんにアカウントが特定されたと明るくツイート。仲が良さそうな様子がうかがえます。
姪っ子や甥っ子の話を普段から聞いているおchogoさんですが、電車で小さな子どもを連れたお母さんの気持ちがどうして想像できるのでしょうか。
「亡くなった母に、よく『お前は赤ん坊の頃に元気すぎて、お母さん散々、知らない人に、うるさいと叱られたよ』と言われたので、それが身に染み付いてる気がします。」
「『自分も電車の中や、公共機関で子供に【うるさい!】と言われたのでツイートを見て嬉しかった』というリプライが多かったので、みんなもっと優しくなろうよ、と思いました。ツイートにも書いた通り、子供と老人は『いつか来た道、いずれ行く道』ですし、何より自分が赤ん坊の時、うるさくして母に迷惑をかけたので『みんな赤ん坊だったんだよ』という事は忘れたくないな、と思いました。」