群れで襲うカラスから愛犬が守った瀕死の子猫 飛び出しそうなほど腫れた目が…1年後の感動的なビフォーアフター

鶴野 浩己 鶴野 浩己

カラスに目を突かれ、瀕死状態だった赤ちゃん猫。保護から1年後にTikTokに投稿された幸せそうな姿に「1歳おめでとう!」「幸せになってよかった」と祝福のコメントが集まりました。

猫さんの名前は「よつば」ちゃん。畑で数羽のカラスに囲まれていたところを、投稿主であるoyashiro30さんのお母さんが保護…したのですが、実は第一発見者は愛犬のラブラドールレトリーバー、ヴァル君なのだとか!お散歩中に、突然カラスの群れに向かって走り出したヴァル君に付いていくと、声も出せないほど弱り切った小さな子猫の姿があったそうです。

「カラスから子猫を守るようにヴァルが伏せていたんです」

と当時を振り返るお母さん。

保護当時の様子やその後の治療について、oyashiro30さんのお母さんに伺いました。

――カラスは何羽くらいいたのですか?

5~6羽くらいです。群れていて怖かったので迂回しようとしたのですが、ヴァルが突然走り出し、カラスがいた場所で伏せたんです。覗くと、その胸元によつばがいました。顔を中心に突かれていたようで、左目は眼球が飛び出そうなほど腫れ上がり、声も出せないほどぐったりとしていて…。急いで保護し、動物病院に駆け込みました。

――獣医さんは何と?

生後1週間くらいとのことで、「カラスに随分痛めつけられたのだろう」と言っていました。カラスが子猫を襲うときは、弱らせるために持ち上げては落とす、ということを繰り返すそうで、突くときは目などの柔らかい部分から狙うと教えてくれました。よつばの眼球は、切除しなければならないという診断でしたが、衰弱が激しく、低血糖も起こしていたので、「体力が回復したら手術を」ということで連れ帰りました。

――そのような状態では、お世話も付きっきりになりますね。

なんとか回復してほしい一心で、そこから10日くらいは2時間おきに砂糖水とミルクを飲ませていました。すると徐々に元気になってきて、2週間ほど経つ頃には先住猫たちのごはんにも興味を示すほどに。そこからは獣医さんも驚くほどの回復ぶりで、目の手術もしなくていいという診断に変わりました。

――目は見えるようになったのですか?

カラスに突かれた左目は見えないままですが、元気いっぱいに走り回っています。ハンデがあるので、たまにジャンプに失敗することもありますが、気にせずに遊んでいます。食いしん坊で、命の恩人であるヴァルのごはんさえ横取りしています(笑)。

――ヴァル君切ない(笑)。大きくなっても、ヴァル君とは仲良しですか?

ヴァルとも、先住猫たちとも仲良しです。うちには、9歳の幸多、5歳のちあ、4歳の甲斐という3匹の先住猫がいますが、年の近い甲斐が教育係兼、仲介役になってくれたので、先輩猫たちの受け入れも早かったです。唯一、夫だけは飼うのを反対していたのですが、よつばの人懐っこい性格にやられ、今ではかいがいしくお世話をしてくれています(笑)。

その人懐っこさも相まって、家族だけではなく、oyashiro30さんのお友達にも愛されているというよつばちゃん。素敵なその名前は、「幸せを運ぶ四つ葉のクローバー」から名付けたそうです。

「よつばは、相棒であり友達。なくてはならない存在です」と笑顔で語ってくれたご家族の愛に包まれて、これからもどうかお幸せにね!

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