チョコ好きが泣いて喜ぶ夢の場所 世界のチョコレート文化を収集・発信するミュージアム始動!

黒川 裕生 黒川 裕生

チョコレートに特化したユニークな展示施設「felissimo chocolate museum(フェリシモ チョコレート ミュージアム)」が10月22日、神戸市内にオープンしました。なかなか手が届かない海外の高級品から、スーパーやコンビニで買えるおなじみの商品まで、世界中のあらゆるチョコレートのパッケージが一堂に会する、チョコ好きにとってはまさに夢のような場所。初日の様子をちょっと覗いてきました。

JR三ノ宮駅から徒歩で約20分。ミュージアムは、目の前に神戸港を望むフェリシモ新社屋の2階にあります。平日の昼間にもかかわらず、カップルや子連れの女性、数人の友人グループなどの姿が見られ、チョコラバーたちのほどよい熱量が感じられます。

数とスケール感に度肝を抜かれるメイン展示

ミルクチョコレートを思わせるブラウンを基調とした受付・ミュージアムショップのゾーンを抜けると、そこは「prelude」と銘打たれた薄暗い部屋。チョコレートの香りを生むカカオ豆の種皮(カカオハスク)をインスタレーションで体感できます。照明が落とされているのは、嗅覚に意識を向けてもらうための趣向なんだそう。確かに、部屋いっぱいにチョコの甘い香りが満ちているのがよくわかります。

1万2000点以上に上るという世界中のパッケージが約700段の棚に並べられたメインの展示エリアは、そのあまりの数と種類に圧倒されます。海外の見たことのないパッケージもあれば、慣れ親しんだ日本製のものもあり、同じ「チョコレート」とは思えない振れ幅の大きさ。20年以上にわたり、世界各国の貴重なチョコレートを紹介する「幸福(しあわせ)のチョコレート」事業を続けてきたフェリシモだからこそ実現した企画だと言えそうです。

コレクションは今後も増やしていく計画で、来館者にパッケージ寄贈を呼び掛けるボックスも用意されています。担当者は「このミュージアムを拠点として、世界のチョコレートやカカオに関する歴史、文化、レジェンドなどの様々な情報のほか、ファッションやアートとのつながりなどを収集、発信していきます」と意気込んでいます。

チョコを軸にした企画展や撮影コーナーも

施設面積は400平方メートル。館内にはチョコレートとアートのコラボを軸にした企画展を行うスペースや、チョコレート関連の本を集めたコーナー、記念撮影を楽しめる巨大な板チョコのオブジェなどもあります。

2022年3月21日までは、世界的な機械式腕時計の作り手であるフランク・ミュラーとチョコレートとの意外な関わりを紹介する企画展を実施中。「パティシエ エス コヤマ」のオーナーシェフ小山進さんがこれまで世に送り出してきたチョコレートのパッケージをずらりと並べた展示「クリエイションの軌跡」も見逃せません。

ミュージアムショップでは、バッグなどのオリジナルグッズや、選りすぐりのチョコレートを販売。特別なミュージアムロゴ入りのフランク ミュラー パティスリー製「大吟醸ショコラ」(2個入り税込み5076円)など、見逃せない商品が揃っています。

■施設情報■

【開館時間】11時から20時(日曜は18時まで)

【休館日】月曜日(祝休日の場合は翌日)

【所在地】神戸市中央区新港町7-1

【チケット】ミュージアムの公式サイトで事前予約制

【料金】<オープン記念>一般1000円、学生800円、小学生300円、小学生未満は無料。2022年3月22日からは一般1500円、学生1200円、小学生500円になる。

【公式サイト】 https://www.felissimo.co.jp/chocolatemuseum/

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