名前と電話番号を紙に記入し、専用のタイマーで加熱時間を管理される――中国・雲南省の店で「毒キノコ鍋」を味わったという投稿が、Xで話題になっています。
「人生の夢だった、本場の毒キノコ鍋を食べました!」とつづったのは、Lillianさん(@Lily0727K)。旅行で雲南省を訪れ、旬の野生キノコを使った鍋を楽しんだそうです。
一緒に投稿された写真には、たっぷりのスープで煮込まれた鍋や、皿に盛られた色も形もさまざまなキノコが写っています。
雲南省は毒キノコ鍋の本場で、7月と8月の雨季が旬。Lillianさんは投稿に「新鮮な野生の毒キノコをそのまま茹でて食べられます!」とつづっています。とはいえ、毒キノコをそのまま口にできるわけではありません。安全に食べられる状態にするには十分な加熱が欠かせず、店では加熱時間が厳しく管理されているそうです。
Lillianさんに、憧れだった毒キノコ鍋を食べた感想や、現地での体験を聞きました。
いつも大行列の人気店 食べる前に名前と電話番号を記入
Lillianさんが訪れたのは、地元で大人気の店。いつも大行列ができるといいます。
席で最初に求められたのは、緑色の紙への記入でした。書き込むのは、自分の名前と電話番号。万が一、食中毒が発生した場合に備えるためのものだそうです。
さらに、鍋のスープの一部もサンプルとして採取されます。食中毒が疑われた際に原因を後から分析できるよう、店側で保管しているとのことでした。
加熱にも厳密なルールがあります。専用のタイマーで時間を計り、鳴るまでは鍋に触れることさえ許されません。近くでは店員さんが見守っていたといいます。
タイマーが鳴ってようやく完成「人生最高の味」
決められた時間を待って、ようやく口にできた鍋。投稿された写真で紹介された、6種類のキノコが入っていたそうです。
「やっと完成した黄金のスープはまさに人生最高の味! この世のものとは思えない旨味に、口から全身がとろけました!」とつづられた投稿は95万回以上表示され、大きな反響を呼びました。
「毒と分かって食べる料理があるんだ。すごい体験だ!!」「とてもおいしそう」といった驚きの声が寄せられています。
「もし毒キノコが十分に火が通っていないときに、箸で食べようとするふりをするなら、店員が駆けつけてきてあなたの箸と皿を没収するよ」と店の徹底ぶりを伝えるコメントや、「私、中国人なのにまだ雲南のキノコスープ火鍋を食べたことないんだよね、中毒が怖い」といった、中国からの声も届きました。
食後の体調について尋ねると、「体調は大丈夫でした! キノコが本当においしかったです!」とLillianさん。
Lillianさんが現地の味に憧れたきっかけは、以前、中国の別の街にある雲南料理の店で食べた一皿でした。そのおいしさが忘れられず、「ぜひ本場で食べたい」と願い続けてきたそうです。
名前と電話番号の記入から、スープのサンプル採取、タイマーによる加熱時間の管理まで。念願だった雲南省の一杯は、Lillianさんにとって忘れられない旅の思い出になったようです。
なお、野生のキノコには加熱しても毒性が残る種があります。日本国内で、自己判断による採取や調理は絶対にしないでください。