お笑い芸人の藤井隆さん、タレントの井上咲楽さんが司会を務める、ABCテレビ・テレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」(毎週日曜、午後12時55分~)では、日本各地の美しい島や、自然豊かな村で新しい人生を歩み始めた新婚さんを訪ねる4週連続の特別企画「この夏、会いに行きたくなる“こんなところの新婚さん”」を放送しています。
第2弾となる8月16日放送回の舞台は、福島県郡山市の磐梯熱海温泉。郡山駅から車でおよそ1時間、東北の“熱海”と呼ばれる温泉地にある、創業約50年の「万葉の宿 八景園」を訪ねます。今回の新婚さんは、その旅館を営む夫婦です。
磐梯熱海温泉で創業約50年…自慢は源泉100%の露天風呂
夫は旅館の次期社長・3代目で、妻と10カ月の息子とともに、旅館の事務所内にある居住スペースで暮らしながら日々の業務をこなしています。自慢は、開放感たっぷりの露天風呂。源泉100%で楽しめる湯は、とろみがあり「肌にしっとりする」と評判です。リピーターの客も「料理とお風呂、お部屋」が魅力と語り、夫婦も客の笑顔を何よりの励みにしているといいます。
夫が旅館を継ぐことを意識したのは、17歳のころでした。東日本大震災と原発事故の影響で客足が途絶えた中、絶望的な状況でも旅館を守ろうと奮闘する祖父の姿を見て、「自分の代で終わらせたくない」と心が動いたそうです。さらに、旅館の敷地内では、亡き祖父の教えを受け継ぎ、夫婦で畑も管理しています。採れた野菜は旅館の夕食にも使われており、スタジオには旬の茄子の焼きびたしと冬瓜の酢の物が登場。これには、MCの藤井さんも「めちゃめちゃ濃い茄子の味がします」と舌鼓を打ち、井上さんも大好きな冬瓜に感動です。
肌ツヤで選ばれて舞い上がった夫…でも妻は恋愛感情ゼロ
2人の出会いは、意外にも郡山駅前でのナンパでした。彼氏と別れたばかりで開放的な気分になっていた妻は、友人と「ナンパされに行こう」と街へ。一方、旅館業ではめったに取れない土曜日休みを得て舞い上がっていた夫は、アイスホッケー仲間の先輩から「お前のポテンシャルを見たいからナンパしてこい」と無茶ぶりされます。横断歩道を笑顔で渡っていた妻に声をかけ、5人の男性の中から“肌ツヤ”を理由に選ばれた夫は、すっかりロックオン。だが、妻の方はまだ恋愛感情ゼロでした。
そこで夫が切り札として繰り出したのが、祖母から伝授された“茄子の蒲焼き”でした。亡き祖父が大好きだった思い出の味を振る舞うと、妻は「女の私が胃袋をつかまれた」と絶賛。しかし、それでも恋には発展せず、妻は約4カ月もの間、夫に会いに行くというより、“ご飯だけを食べに”旅館へ通い続けます。
妻の父が突然、歩行困難→顔合わせ場所を夫の旅館に変更
妻の心をついに動かしたのは、料理ではなく、1台のガスコンロでした。祖母を亡くした後、祖父と2人暮らしになった夫のために、祖父が買ってくれた家庭用のガスコンロ。生前、祖母が使っていた火力の強い業務用とは違い、焦げ防止機能の便利さに感動し、祖父と2人で“文明の進化”を分かち合った特別な1台でした。そんな思い出の品を、使うたびピカピカに磨き上げる夫の姿を目にした妻は、「この人の心ってすごくきれいなんだ」と感じ、好きになったといいます。
交際から8カ月後、2人は両家の顔合わせを予定しますが、その2日前、もともとがんを患っていた妻の父が急に歩けなくなってしまいます。懐石料理店での顔合わせが難しくなったことを知った夫は、「うちでやればいい」と提案。当日も「自分の旅館を見てもらいたくて変更しました」と説明し、父の体調には一切触れず、妻の家族に気を使わせないように振る舞いました。
婚姻届の提出予定日が義父の通夜…喪服姿で結婚を報告
顔合わせはわずか30分ほど。それでも帰り際、妻の父は夫に「娘のこと頼むな」と言葉を託し、夫も「任せてください」と応じました。観覧に来ていた妻の母も当時を思い出して涙を浮かべ、父が「2人で幸せになるだろう」と安心していたことを明かします。その1カ月後、2人は10月23日に婚姻届を提出することになっていましたが、結婚の3日前に父が他界。当日は、父のお通夜の日となりました。それでも夫は、父と交わした約束を守るため、日付をずらさず2人で婚姻届を提出。喪服姿で父に結婚を報告したという、涙の結婚秘話が明かされます。
ラストは、夫妻自ら磐梯熱海温泉のおすすめスポットを案内。駅前の無料足湯、小さいころから夫が祖父と通った「丸嘉」のうどん麺の冷やし中華&天ざるそば、家族で楽しめる「郡山石筵ふれあい牧場」、そして文房具店にまさかのBARを併設したおしゃれ空間まで、温泉だけではない磐梯熱海の魅力をたっぷり紹介します。藤井さんも井上さんも思わず「行ってみたい!」と声を上げる、旅情と家族愛に満ちた新婚物語です。