「ポッ、ポッ、ポッ、ピー…」
NHKテレビの時報放送で映し出されていたあの時計が、アニメーションではなく実物だったことがSNS上で大きな話題となっている。
きっかけになったのはコデラゴ=サンさん(@koderago)の
「この時計が、アニメーションや絵ではなくちゃんと物として存在しているのを撮影していると知った時の衝撃はいかんばかりかw」
という投稿。
コデラゴ=サンさんの投稿に添付された時計の画像は1968年頃から1991年頃まで使用されていたもので、画面中央の楕円形の盤面の中に黒地の真円のアナログ時計が描かれ、右下に「NHK」というロゴが描かれたもの。時報放送はすでに10年近く前に終了しているが、「NHK時計」または「テレビ画面時計」と呼ばれるこの時計が残したインパクトはまだまだ大きいようだ。コデラゴ=サンさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「えぇっ!
そうだったんですね。
まさに衝撃の事実・・・。」
「針が動いた後に微妙に左右に揺れるのがリアルだなあと小さい頃思っていましたが、実物でしたか。
この時報で時計を合わせるのが日常の時代でしたね。」
「プップップッピーン
もちろん知りませんでしたが、言われてみれば、当時の『一番正確』な方法を求めれば、コレだったんでしょうね。」
「このデザインの時計、欲しいなー
どっかに売っとらんものか」
など数々のコメントが寄せられている。
コデラゴ=サンさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):このテレビ画面時計のお写真はどちらで撮影されたものでしょうか?
コデラゴ=サン:写真はWikipediaの物ですが、現物は東京港区のNHK放送博物館で拝見しております。
中将:テレビ画面時計に実物があることをお知りになった際のご感想をお聞かせください
コデラゴ=サン:実物はプリント写真くらいの大きさでした。もっと大きいものを想像していましたので「思った以上に小さいな」と感じました。
中将:SNSで大きな反響がありました。
コデラゴ=サン:2000年代初頭にアプリやモチーフにした時計などが売られて話題になりましたが、今も意外と知られていなかったのだなと思いました。古い話題も繰り返し行う事も悪い事じゃないなと感じました。
◇ ◇
コデラゴ=サンさんのお話にあった通り、時計の実物はNHK放送博物館(東京港区)で他のバージョンのもの達と共に展示されている。入場無料なのでぜひ多くの方にご覧いただきたいと思う。
なお、コデラゴ=サンさんは静岡県御殿場市に戦車装甲車を中心とした陸上防衛装備技術の保存継承を目的とした「防衛技術博物館」の設立活動を行うNPO法人「防衛技術博物館創る会」の広報理事を務めている。これまでに収蔵を目的としてクラウドファンディングで資金を調達し、日本初の量産四輪駆動車「くろがね四起」の復元や、稼働状態にある旧日本陸軍の九五式軽戦車の調達などの活動をしているそうだ。現在、賛助会員を募集中ということなので、ご興味ある方はぜひホームページをチェックされたい。
コデラゴ=サン関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/koderago
NPO法人防衛技術博物館を創る会:http://www.tank-museum-japan.com/