まるでリュージのクセスゴネタ!?実家の玄関専門の愛おしい“あのマット”がガチャポンで登場!「くだらないけど面白い」で勝負するメーカーの想い

鶴野 浩己 鶴野 浩己

実家の玄関や飲食店の入り口、学校の靴置き場などで見かける泥落としマット。誰もの記憶にある「あのマット」が、ガチャポン商品として登場します。

商品名はそのものずばり「あのマット 玄関マットコースター」。カラフルなひし形模様が特徴的な「タンポポマット」2種をはじめ、人工芝や赤絨毯風など、昭和生まれなら思わず「懐かしい…!」と感じてしまうラインナップです。

企画したのは、カプセルトイ事業を展開するブライトリンク(東京都中央区)。大人心をくすぐるユニークな商品企画にこだわり、ノスタルジックな昭和ホテルのルームキーを再現した「ホテルキー」や、婚約指輪ならぬ「コーン約指輪」など、クスっと笑える商品を展開してきた企業です。

今回の玄関マットシリーズも、そんなユニークな視点から生まれた商品のひとつ。SNSで人気のおも写(おもちゃを撮影した写真作品)でも楽しめるようにと、卓上でつかう商品として開発したそうです。

素材は、マウスパッドなどに使用されるネオプレンを採用。横12cm、縦8cmサイズなので、コースターとしてはもちろん、小型のマウスパッドとしても使用できます。発売は12月予定で、価格は1個300円。予告ツイートには「懐かしい」「面白い」といったコメントが寄せられ、現在までに約1万件の「いいね」、5500件のリツイートを集めています。

それにしても、「タンポポマット」とは目の付け所がなんともディープ。「千鳥のクセがスゴいネタGP」でのリュージ(ロバート秋山さん)の歌ネタ、「専門の〇〇」の歌詞に出てきそうなニッチさです。「あのマット」に着目した理由や、ユニーク商品へのこだわりについて、同社代表・佐藤明香里さんに伺いました。

 「くだらないけれど面白い」ものを

――「タンポポマット」とは、面白いところに目を付けられましたね。

ガチャガチャといえば、子どもが楽しむものというイメージが根強いですが、実は30~40代のユーザーも増えています。当社では、そうした世代の方々が「懐かしい」と感じられるような商品が人気を集めてきましたので、そこを軸に企画を考えていたところ、タンポポマットを見つけました。デザインはプリントになりますが、リアルさにはこだわって作る予定です。

――ガチャガチャが国内に登場したのは50年ほど前。第1次ブームの「キン消し」、第2次ブームの「フルカラーウルトラマン」などでガチャガチャに親しんだ世代が、今は大人のユーザーとして楽しんでいるのですね。とはいえ、やはりキャラクターとのコラボが人気なのでは?

おっしゃる通り、市場の半数以上はキャラクターコラボの商品です。人気作品とのコラボは注目度も高いし、もちろん魅力的。ですが、当社のような小さな会社では、そこに手を出すのが難しいという事情もありますし、コラボできたとしても大手さんの二番煎じ、三番煎じになってしまいます。オリジナル商品のシェアはまだまだ小さいですが、アイデア勝負で少しでもシェアを広げていけたらと思っています!

――御社は確かにユニークな商品が多いですよね。商品企画の際に大切にしていることは?

手に取ることでクスッと笑えたり、ちょっと盛り上がりそうなもの…、そうした商品と出会えることがガチャガチャの魅力の一つだと考えています。ですから、くだらないし必要ではないけれど「ちょっと面白い」と思ってもらえるような企画にはこだわっています。

たとえば7月に発売した、宝石の代わりにコーンが付いた「コーン約指輪」は、ツイッターでも11万件の「いいね」が付く反響をいただき、すぐに再販が決まった商品なのですが、「この指輪をプロポーズに使って結婚しました」という報告も数件いただいて本当にうれしかったです。

――くだらないけれど面白いものって、ちょっと幸せな気持ちにさせてくれますよね。

そうした商品をメーカー各社が頭をひねらせて企画しているので、ぜひ、大人の方にもガチャガチャを覗いてみてほしいです!市場全体としては毎月300商品くらいが世に出ていますが、基本的には1か月毎で新商品に入れ替わるので、実はガチャ商品は一期一会のものが多いのです。大型施設などでは売り場ごとに扱う商品が異なるなど、設置場所のターゲット層によって出会える商品が変わるのも面白いところ。大人心をくすぐる商品が実はたくさんあることを、1人でも多くの方に知っていただけたら幸いです。

2012年に「コップのフチ子」が第3次ブームを起こしたように、時代に合わせて進化を続けているガチャ業界。機械を覗いてみると、暮らしに小さな「クスッ」を与えてくれる商品に出会えるかもしれません。

ちなみに「あのマット」シリーズは、全国の「シープラ」「ドリームカプセル」「ガチャガチャの森」で発売予定。もちろん、その他のガチャショップ、ガチャコーナーで出会える可能性も十分にあります。

記者の実家ではまだまだ現役として活躍しているタンポポマット。家族の泥を落とし続けてくれたマットに敬意を払い、実家と同じデザインが出るまでガチャを回したいと思います。

▼#C-pla(シープラ)

https://toshin.jpn.com/shop/

 ▼ドリームカプセル

https://www.dreamcapsule.co.jp/shoplist

 ▼ガチャガチャの森

https://www.gachagachanomori.com/shoplist/

▼ブライトリンクのガチャガチャブランド「ガチャっと!」ツイッター

https://twitter.com/Gachat_TV

 

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