ご飯のおかずに、お酒のつまみに欠かせない日本のソウルフード・ぬか漬け。しかしぬか漬けを自宅で作るには、ぬか床を毎日かき混ぜなければならなかったり手に匂いがついたりとなにかと手間や面倒が多いものだ。
しかし今、SNS上ではそんなぬか漬けのネガティブイメージを一転させるお手軽ぬか漬けキットが大きな注目を集めている。それはぬか漬け用のぬかをシート状に加工し、食材に巻いたり挟んで寝かせるだけで使い切りで手を汚さずにぬか漬けを作れる「魔法のぬかシート」。
お手軽だがけっしてテキトーな内容のものではなく、キャリア30年を越える漬物職人が監修し、約240年引き継いだぬか床で作られているということだ。
今回、筆者は「魔法のぬかシート」で実際にぬか漬けを作り、その真価を探ってみた。
まずはぬか漬けの代表格、きゅうりをぬかシートで巻く。シートは縦24.5cm、横12.5cmあるのでよほど太いものでなければ1枚で2本は巻ける。
【きゅうりのぬか漬け 作り方】
①シートの3方を切って封を開けきゅうりをセット
②シートをくるくるときゅうりに巻き付ける。
③上からさらにラップでしっかりくるむ。
終了!
◇ ◇
お次は牛すじ肉。ステーキ肉や魚をぬか漬けにするのは珍しくないので、あえてウェブ検索しても情報の無かった牛すじ肉のぬか漬けに挑んでみた。こちらはシートを2枚使う。
【牛すじ肉のぬか漬け 作り方】
①牛すじをたっぷりのお湯で生姜と共に2時間ほど煮込む。
②しっかり湯切りをして熱を冷ます。
③ガーゼに巻いて2枚のシートに挟み込みラップ。
終了!
◇ ◇
牛すじ肉の仕込みだけは手間をかけたが、シートに巻く作業に関しては至って簡単だった。これを冷蔵庫で寝かすこと丸1日…。
出来上がったきゅうりのぬか漬けと牛すじ肉のぬか漬けを実食した。
きゅうりからはほど良いぬかの香りがただよっていた。歯ごたえはパリッとしており、塩分控えめなので、どんどん箸が進む。シートで巻いただけだが自分で漬けたと思えばその味わいもひとしお。このぬか漬けの母…とまでは言わないが父になった心境だ。
◇ ◇
牛すじ肉はシートとガーゼから解放してやると得も言われぬ甘い香りがひらく。
長時間煮込んだ上にぬかがたんぱく質を分解するので、口にほうり込めばとろけてしまうほど柔らかな仕上がりだ。そのまま食べてもいいし、少しあぶってから塩や薬味を振るのもいい。
ウェブで情報が見つからなったのが不思議だが、これほど優しく牛すじ肉の魅力を引き出す料理はなかなかないのではないかと思うほどだった。しかもシートにくるむだけで作れてしまうなんて!
◇ ◇
今回、魔法のぬかシートで作ったぬか漬けたちはいずれも上々の出来だった。自分でぬか床を作らずとも、こんなにお手軽にぬか漬けが作れるのならぜひまたこのシートを使わせてもらいたいなというのが偽らざる本音。
魔法のぬかシートは現在、ウェブ通販サイト等で購入可能。ぜひ多くの方に試してもらいたい筆者的ヒットアイテムだ。
「株式会社京の舞妓さん本舗」
京都府亀岡市の工場で、キャリア30年を越える漬物職人が製造責任者として、保存料・着色料・化学調味料を使用せず、「初代 亀蔵」ブランドのしば漬け・すぐき漬け・千枚漬けなどの京漬物を製造、販売。
本社所在地:京都府中京区西ノ京池ノ内町
公式サイト:http://www.awa.co.jp/
「魔法のぬかシート」販売ページ:http://www.awa.co.jp/?pid=156093050