「緊急事態感ある」「クオリティ高い」と再び注目 福岡のエヴァ風・自粛要請映像がデルタ株バージョンに

西松 宏 西松 宏

 福岡県が制作し“エヴァ風”と話題になった新型コロナウイルス対策のための自粛要請PR映像が“デルタ株バージョン”となり、「緊急事態感ある」「クオリティが高い」「さすが福岡」などと再び注目を集めている。

 このデジタルサイネージ(電子看板)は、福岡県に2回目の緊急事態宣言が発出(2021年1月14日)された後の1月20日に初めてお目見え。その緊迫感あふれる雰囲気が人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に似ているなどとSNSなどで盛り上がった。

 4度目の緊急事態宣言が同県に発出(8月20日)された後の26日からは、変異株であるデルタ株が猛威をふるっている現状を踏まえ、“デルタ株バージョン”に。現在、JR博多駅や福岡市地下鉄博多駅、同天神駅などで掲出中だ。

 動画は15秒。「西暦2021年」「緊急事態宣言、発出中。」との文字から始まり、危機を知らせる赤と白の大きな文字で「デルタ株、」「災害レベル、」「爆」「発」「的」「爆発的感染拡大」と畳みかけるように視覚に訴えかける。

 最後は「第五波」「デルタ株の脅威」「重症化」「命を守る行動を」「三密回避」「手洗い」「マスク」「テレワーク」「時差通勤」「福岡を救う。」「日本を救う。」「若者感染リスク上昇」「お酌、グラスやお猪口の回し飲みは避け、路上飲みなど、屋外での飲酒はやめよう。」などのメッセージを画面いっぱいに詰め込み、「自分自身、そして大切な人の命を守るため、」「責任ある慎重な行動を心がけてください」と締めくくられている。

 福岡県内では8月、感染者数が1日1000人を超えた日が7日あった(30日現在)。PR映像を制作した福岡県新型コロナウイルス感染症対策本部事務局によると「デルタ株が蔓延し、若い世代にも感染が広がっている中、緊張感や危機意識を持って欲しいとの思いから新バージョンを制作した」と話している。PR映像の掲出は9月12日までの予定。

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